トラリピは知ってのとおりレートの上下を予測しない手法です。
それゆえにトラリピの手法をしっかり理解していれば確実性の高い投資ができるのが強み。
でも、めがねこは最近こう思うようになりました。

トラリピにちょっとでも裁量トレードのよさが加われば鬼に金棒じゃね?
トラリピの設定を考える上で、裁量トレードを行う時のような情報をほんの少しでも取り入れることができたら、かなり利益率があがるのではないか?
そう思い始めたのです。
今回はまずはそのアイデアをシェアしようと考え、このブログを書きました。
名付けてトラリピ設定2.0プロジェクト
トラリピ設定2.0とは

トラリピで設定するレンジをさらにいくつかのゾーンにわけて、ゾーンごとに利益幅をかえる運用法です。
トラリピ設定2.0はレンジをいくつかのゾーンにわけて、ゾーンごとに利益幅をかえる運用法
なんでそんなことするの?
これまでに、めがねこは何度もバックテストを行い、トラリピのトラップ幅と利益幅を変更することで利益に大きな差が出ることを発見しました。
でも、このバックテスト有効だけど万能なのかな?と疑問に思いませんか?
裁量トレードを行っている方ならよくご存じだと思いますが、レートには大きく動きやすいゾーンと、なかなか上下しない箇所があります。
俗にいうサポートやレジスタンスの近くでは攻防が起こるのでレートは動きにくく、それ以外の場所ではレートが動きやすいのです。
そのような複雑な動きをたった1つの設定で捉えるのは難しいと考えたのです。
どうやってゾーンを決めるの?

上のチャートはカナダドル円の約5年のチャートです。
レートが滞在している期間が長い場所ほど、色が濃くなるようにしました。
レートの滞在期間が長いところは、レートの動きが緩慢になる。
「だから色が濃いところは利益幅を狭くしたほうが利益率があがる」というのが、めがねこの仮説です。
ゾーンごとにバックテスト
とはいえ、仮説をもとに設定をしたのでは裁量トレードとかわりません。
客観的な最強設定を導き出すために、各ゾーンごとに個別にバックテストを行うのがこのトラリピ設定2.0なのです!
なぜトラリピ設定2.0を思いついたのか?

めがねこは、これまで4つの通貨ペアで200回近くのバックテストを行ってきました。
そして、その結果を元に運用を行ってきて、バックテストはかなり信頼性が高いと感じるようになったのです。
でも、ある出来事が起こり、バックテストの万能性に疑問符がついたのです(ただし信頼性は揺るいでいません)
バックテストの「ベスト設定」は時にはベストじゃない?

新しくUSDCHF(ドルフラン)という通貨ペアをトラリピで運用し始めた時のことです。
想定したレンジの底値近くにレートが張り付いてしまい、一向にトラリピが利確しません。
そこでわたしはしびれを切らして、何度か設定した利益幅よりはるか狭い幅で手動で決済をしてしまいました。
なぜなら1回も利益が出ず、含み損がどんどん増えるのに耐えられなかったからです。

そこでビックリすることが起こった
でも、結果的には手動の決済は正しかったのです。
なぜなら、すでに4回も手動で決済して、かなりの利益が確定したからです。

ちなみに、未だにバックテストを参考にした利益幅のレートには達していませんので、手動で決済していなかったら未だに(2020年9月22日)確定利益は0円でした。
でも、手動で決済したおかげで、すでにバックテストで導き出された1回の利益額を超えています。
その瞬間、手動での決断が(今回に限っては)バックテストの設定よりよかったことが証明されました
このバックテストのベスト設定がベストではない場合があることが証明された瞬間を体験して、こんなことを思いつきました。
もしかして、レートが滞在しているゾーンによって理想の利益幅は違うのではないか?
そう、この経験がきっかけでトラリピ設定2.0の構想が生まれたのです。
絵に描いた餅か、それとも大発見か?

さて、トラリピ設定2.0はつい先日思いついたばかりなのでまだ効果を証明できていません。
また効果があったとしても手動リピートではかなり複雑になりますし、リピート系自動売買を使ったとしても煩雑さは増すでしょう。

さらにゾーンについても吟味が必要だから、むずしい挑戦になりそう
それでも1%にこだわるめがねこは、やってみなくては気がすみません。
そもそもバイトなどで1000円を稼ぐことだって楽ではないのです。
リスクを増やさずに利益を増やすためには時間をかけて研究するのは当然です。

進展があったらブログで報告します