トラリピは含み損があるから勝てない
トラリピは含み損を抱えて運用するもの
トラリピをやっていると「含み損がもっと少なかったらいいのに」となげく日も多くないですか?
わたしも「もう少し含み損が少なくてもよさそうなものなのに」とエブリディ思ってます。
でも、最近は「もしかして含み損って大事かも」と意識に変化が出てきたのです。
なにかと嫌われている含み損ですが、じつはあなたのお金をコツコツ増やす縁の下の力持ちかもしれません。
トラリピにおける含み損は設備投資?
いま成功を収めているメジャーなトラリピの運用プランは、損失を確定せずどこまでも含み損に耐える設定
大抵は資金とロスカットレートから運用プランを決めてます。
言いかえると、ギリギリまで耐えられるだけの含み損を抱えることを最初から想定しているのです
つまり、含み損と期待できる利益額はおおむね比例していると言えます。
トラリピの含み損効果
トラリピは含み損を抱えつづけることで損失を確定せずに運用できます。
つまり含み損は、運用が順調な限りトレード勝率を100%に保つという偉業に貢献しているのです。
損失を確定しないトラリピのトレード勝率は100%
「そんなの前からしってるよ。」
いま、そんな声が聞こえた気がしたのは気のせいかな?
でも、ちょっとまってちょっとまってお兄さん
本題はここからです。
トラリピは含み損があるからこそ複利効果をアップできる
さて、ここからがこのブログのポイントです!
含み損によりトラリピのトレードの勝率は100%まで上げられることは前述しました。
でも、いつも含み損があるから時価総額はすごく減っちゃうんだよ・・・
その代わり、いつも含み損をかかえていると、時価総額が大きく減ってしまうのが悩みのタネですよね?
下手したら、元本割れなんてこともありえます。
だから、含み損は「いらない子」とそっぽを向かれてしまっています。
いらない子なんて言われたらかわいそう、トラウマになっちゃうよ
含み損のない世界を想像してみる
では、含み損がない投資はないのでしょうか?
ちょっと考えてみてください。
たくさんありますね!
株式や先物それにFXだって、デイトレードのような短期トレードであれば含み損を心配せずに投資ができます。
でも
含み損を心配せずに安定して年利10%をこえる投資はありますか?
一応ないことはありません。
ですが、その高みに達するには株でもFXでもチャート分析やファンダメンタルズ、それにトレードのスキルを高度に兼ね備えていなければなりません。
そういうスキルのないトレーダーはインデックスなどの安定した投資で地道に年利3~5%を期待するのが関の山なのです。
含み損のあるトラリピのすごいところ
そこでトラリピです。
トラリピはレンジが想定できるだけで利益を出すことができます。
Twitterで繋がっているトラリパーさん(トラリピを行っている人)は有名ブログの設定を参考にして、ブログの運営者と同等の利益を出しています。
利回りは、ほとんどの人が10%超えです。
含み損のあるトラリピで利回り10%を達成するには信頼できるブログ情報を参考にするだけ
的確な利確タイミングや、難しいエントリーの判断もぜんぜん必要なし
ただ設定をマネするだけで簡単に同じような成績が出せるのです。
含み損は複利に影響しない
トレーダーとしての実力がない限り、トラリピ以外の投資では年利5%までが無理せず期待できる利益となります(もちろん投資対象やその年の状況などで大きな差があります)
トラリピではたくさんの含み損(MAX資金70%ほど)をかかえる可能性がある代わりに年利10%ほどが期待できるというわけです。
ふ~ん、それで?
この情報を元に複利のシュミレーションを行うと面白いことがわかります。
・年利5%のインデックス投資と年利10%のトラリピを比較する
・投資の元金は100万円とする
・期間は10年間で複利計算を行う
・トラリピの方は10年後の含み損を資金の30%(かなり多めに試算)と仮定し時価総額を算出する
上記のシュミレーションの結果がこちらです。
インデックス投資5%
年利5%のインデックス投資を10年運用すると利益が628,895円になり、元本100万と合わせると1,628,895円になります。
これでもじゅうぶんすごいけどね
つづいてトラリピです。
びっくりしますよ~
トラリピ年利10%
こちらが年利10%のトラリピを10年運用したときのシュミレーションです。
利益は1,593,742円、元本も合わせた確定利益は2,593,742円にもなります。
トラリピには含み損が多いのでそこから30%を差し引いたとしても時価総額は1,815,619円になる計算です。
含み損30%でこんなに利益が出るなんてイジゲン
同じ条件で15年運用したと仮定すると、
インデックス投資5%:2,078,928円
トラリピ10%:2,924,073円
と追いつけないほどの差が開きます
このように含み損を差し出し、その代わりに利益率が高いトラリピは複利効果で長期で投資を行うと、どんどん有利になっていきます。
トラリピの含み損と上手につきあおう
トラリピは具体的な含み損の額が想定できません。
それゆえ、トラリピに慣れるまでは含み損をおそれ、含み損がふくらむのを極端に嫌ってしまいます。
でも、トラリピは含み損があるからこそ安定的な確定利益を得ることができるのです。
利回りが高いトラリピは複利の効果でどんどん利益を増やすことができます。
そのための設備投資のようなものが含み損の役割なのです。