購買力平価でみると今後オージーキウイ(AUDNZD)の平均レートは上がりそう

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めがねこ
めがねこ

ハローめがねこです

NZドルは超長期的に見れば豪ドルに比べて徐々に強くなってきています。

➡少し前までは低いレートに滞在すると予測していました

一方、2022年からの短中期的なレートを見ると、対豪ドルでその価値がかなり減価(2022年5月現在)しています。

1.00~1.14までの狭い範囲でトラリピ運用しているめがねこにとっては、オージーキウイの長期レートは非常に気がかりなところ

そこで分析したところ、この先のオージーキウイ(AUDNZD)のレートは少し上がりそうだと判断しました。

政策金利では後追いになりかねないオージーキウイのレート推移

オージーキウイのレートと両国の政策金利の差が連動していることに気がついた人がいます。

実際めがねこもその1人で、ニュージーランドの政策金利がオーストラリアより高くなればなるほどNZドル高になりやすい、つまりオージーキウイのレートが下がりやすい。

このように何度か発言してきました。

しかし2022年の政策金利についてはどうでしょう?

ニュージーランドは政策金利でオーストラリアを大きく引き離しているにも関わらず、オージーキウイのレートは一向に下がってきません。

2022年のAUDNZDチャートと政策金利の差


青がオージーキウイのレート、そして黄色い線が2国間の金利差を表しています。

ちゃっぴ
ちゃっぴ

グラフがみにくくてすみません

いままでのセオリーからいけば、オージーキウイのレートは下がってくるはずですが、全くそうはなっていません。

あくまでも2022年のたった4か月ほどのレート推移なので確かなことは言えませんが、2国間の政策金利の差がそのままレート差につながるという考えは間違っている可能性が出てきているのです。

政策金利の差がレートに反映されていたワケ、いまはされないワケ

そこでオージーキウイのレートに影響する決定的な要因が政策金利以外にあると考えて、いろいろ調べてみました。

ここで大切なことは、少なくともこれまでは政策金利差とレート差が連動していた事実です

つまり政策金利は原因ではないものの、政策金利とも関係するなにかがオージーキウイのレートに大きな影響を及ぼしているという考え方です。

そこで注目したのが購買力平価です。

めがねこ
めがねこ

購買力平価というのは同じ商品が同じ価格になるように為替レートが動いていくっていう考え方だよ

ちゃっぴ
ちゃっぴ

ビッグマック指数とかが有名だね

オージーキウイのレートは2国間の購買力平価で説明できるかも

購買力平価についてもう少し説明しましょう。

例えば、自販機でペットボトルのコーラが1本160円で売っていました。

となりの自販機では1本120円でした。

お客さんはみんな120円のコーラを買っていきます。

だから、となりの自動販売機も1本120円にしないと売れなくなります。

このように完全に自由競争が働く場合においては、価格は収束していきます。

為替レートでもこのような力が働くというのが購買力平価の考えかたです。

この購買力平価という考え方は、環境が違えば違うほど当てはまらなくなります。

例えば、ペットボトルのコーラの値段を100円に下げたからといって、富士山の6合目で売ってるコーラの値段を400円から値下げするということはないでしょう。

だから、トルコでコーラの値段が安いからといってアメリカのコーラの値段が下がるとは限らないのです。

でも、ニュージーランドとオーストラリアのように結びつきが強い国であれば、購買力平価は成り立ちます。

実際に2018年の情報ですが、豪ドルとNZドルのレートは購買力平価によって説明できるというレポートもあります。

こちらのレポートを読むと2018年まではオーストラリアのインフレ率が高く、ニュージーランドは相対的に低かったことがわかります。

つまり少なくとも2018年までは豪ドルに対してNZドル高(AUDNZD安)になりやすかった地合いが続いていたのです。

止まらないニュージーランドのインフレ、特に2022年がひどい

今後オージーキウイのレートが上がりそうだと予測するのは、ニュージーランドのインフレ率に明らかな変化が表れてきたからです。

統計は世界経済のネタ帳より-2022年は4月までの推計

2012年以降、ずっとオーストラリアより低かったニュージーランドのインフレ率が2020年から逆転しています。

オージーキウイのレートが大きく下がったのは2013年からなので、このインフレ率の傾向と不思議と一致しているのです

さらに言えば、インフレ率に変化が表れてから1年以上経ってからオージーキウイのレートに織り込まれていくとも考えられます。

2020年に再度インフレ率が逆転したので、1年以上経った2021年終わり頃からオージーキウイのレートが上昇していることもこのインフレ率で説明がつきます。

【まとめ】なぜオージーキウイのレートは上昇傾向になりそうなのか

10年以上もの間、オージーキウイのレートは2国間の政策金利の差と連動する傾向がありました。

しかし2022年に入ってニュージーランドの政策金利がオーストラリアを大きく引き離したにも関わらず、オージーキウイのレート上昇が止まりません

このことから2国間の政策金利の差がレートを動かす大きな要因ではない可能性を考えはじめました。

調査したところ2020年からニュージーランドのインフレ率が明らかにオーストラリアを上回りはじめたことがわかりました。

ニュージーランドのインフレ率がオーストラリアを超えることは約15年ぶりの出来事です

つまりこれまでニュージーランドはインフレが起こる前に政策金利を上げて防いできたために、オージーキウイのレートが連動していたと言えそうです。

2020年からはその法則が崩れニュージーランドのインフレが加速してしまいました。

だから後追いで政策金利を大きく上げてオーストラリアと大差をつけてもオージーキウイのレートが下落しなかったと考えると説明がつきます。

物価を基準に考えると、2013年以来ずっと割安だったニュージーランドの物価は2020年以降どんどん上昇し、そろそろオーストラリアとの差があまりない2013年の水準に迫る勢いです。

オーストラリアとニュージーランドに至っては2国間の商品が同じくらいの値段に収束していくという購買力平価がかなりの精度で適用できそうです。

このことから考えるとオージーキウイの平均レートはこれまでの1.07から1.1くらいに上昇する過程だと予測します。

めがねこ
めがねこ

予測は今後のインフレ率によっても変わってくる

ナローレンジで手動リピートを行っているわたしには厳しい現実ですが、まだレンジ内のうちに購買力平価に着目できてよかったです。

これまでの傾向を見てみるとこの購買力平価がオージーキウイのレートにすべて織り込まれるには1~2年はかかりそうです。

さらに為替は大きなうねりをもって推移していくので、今後もナローレンジのハーフ&ハーフを下回る1.07以下になるタイミングもあるでしょう。

その時がオージーキウイの運用を大きく変える大チャンスだと思っています。

詳しい戦略等についてはまたブログにて公開します。

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