追加資金0円のユーロ円トラリピはすごい反響があった
資金額については、いくつか指摘があったね
前回ブログで発表したユーロ円のトラリピは追加資金0円でできるという点に大きな注目が集まりました。
同時に、ユーロ円トラリピで設定できるのは対円トラリピの資金額の50%~70%という箇所についてさまざまな意見をいただきました。
今回はこの資金額について深堀りしていきます。
・ユーロ円0円追加トラリピ用 資金の詳しい算出基準、方法
・新しい手法、マルチハーフについて
ユーロ円トラリピ資金額の詳しい算出基準
前回のブログで、ユーロ円トラリピ資金は対円トラリピの50~70%とお伝えしましたが、それに対してこのようなご意見をいただきました。
私も同じ考えで先週からユーロ円売りのトラリピ始めました😙
— イモラ@トラリパー (@imoimoimora) June 14, 2020
クロス円の買いトラリピの運用額の何パーセントをユーロ売りの資金として考えるかはざっくりと決めるしかないですよね?
ここに何か根拠持たせれたら自分の中でスッキリするんですけどね😅
私ももう少し攻めた設定にしようかな😎
前回のブログでは概要だけだったユーロ円トラリピ資金の詳しい算出方法をお伝えします。
計算が面倒な方は、後からお伝えする注意事項さえ守っていただければ、前回の50~70%ルールでもかなり安全に運用できます。
その前に・・・マルチハーフで大切な概念
2020年11月追記
マルチハーフでもっとも大切なことを書き忘れていました。
資金管理において、
買い通貨が最大の含み損を持つときに
ユーロ円売りのポジションがない!
ことが非常に重要です。
簡単に言うと、買いのロスカット値付近では、
ユーロ/円売りは投資金額に影響ない
状況にしておくということです。
【応用編:追加資金なし】トラリピのユーロ/円売りを追加して利益率をあげる方法より
かわりにしんぴろさんがわたしとのTwitterでのやり取りを元にしてブログに詳しい条件を記載してくれました!
しんぴろさん、ありがとうございます。
買い通貨が最大の含み損を持つときにユーロ円売りのポジションがない
または、ユーロ円の売りポジションが最大の時に買い通貨のポジションがない
こちらがなによりも大切なことであり、これから述べる資金額はあくまでその条件を達成しつつ効率化できる額を検証しているに過ぎません。
対円トラリピを特性で分割する
前回は対円トラリピと一括りにしてしまいましたが、対円トラリピの中でもユーロ円 売の資金に向いているもの、向いていないものがあります。
その特徴を踏まえて使える資金額を考察していきましょう。
対円トラリピの中でもユーロ円 売トラリピの資金に向いているものと向いていないものがある
全般的に言えることは、買だけの対円トラリピの方が一方的に含み損がふくらむ心配がないのでユーロ円 売のトラリピ資金に向いています。
もっとも向いているのは資源国通貨の買トラリピ
その中でもカナダドル円、オーストラリアドル円(豪ドル円)、ニュージーランドドル円(NZ円)は非常に資金効率が良く、80~90%をユーロ円 売のトラリピ資金として見なすことができると考えています。
資源国通貨の買トラリピ資金のうち、80%~90%をユーロ円 売トラリピに使える
理由の1つは上記の外貨とユーロとの通貨ペアがレンジ相場であることです。
そしてもう1つは、近年はユーロ高だという事実です。
上のチャートを見るとここ10年ではかなりユーロ高の水準にあることがわかります。
もし今まで通りレンジ相場が続くなら今後はユーロ安になりやすいということです。
これは言いかえると今後ユーロが下がるか、資源国通貨が上がることになります。
つまりトラリピの評価額を悪化させずに確定利益を得られる確率があがるということなので、資源国通貨の買トラリピはユーロ円0円トラリピととても相性が良いのです。
資源国通貨の買トラリピとユーロ円 売トラリピを併用すると、評価額を悪化させずに確定利益を得られる可能性が高い
新興国の通貨ペアは買いだけなら
資源国の通貨ペアに比べると、メキシコペソ円や南アフリカランド円などの新興国の通貨ペアは右肩下がりでレンジ相場になってはいません。
そして、ユーロ円との相関性もあまり高くないので、せいぜい資金は50%までに抑えておいた方が無難です。
ただ、新興国の通貨ペアではほとんど方が買いのみのトラリピを行っていると思うのでその点では有利です。
新興国通貨の買トラリピなら、資金の50%まで
ドル円はそこまでよくない
米ドル円も買いだけでトラリピをしているのなら、レンジ相場で安定しているので50%くらいなら資金額として見込んでも大丈夫です。
ただ残念なのはドル円は売レンジとみなしている人も多いこと、つまりドルに対して現在はユーロ高とはいえないことです。
これは、ドル円買とユーロ円売を同時に運用したときに含み損だけが増える可能性が高まることを表しています。
米ドル円のトラリピ資金はユーロ円 売トラリピの資金にはあまり向いていない
注意事項‐ハーフ&ハーフ
対円のトラリピをハーフ&ハーフで行っている方はご注意ください。
ブログを拝見させていただきました。
— nob@FXおすすめトラリピで不労所得 (@nobFX2) June 14, 2020
ユロ円が高値圏(売設定)、且つその他クロス円が安値圏(買設定)という今のレンジだからこそできる手法ですかね。
レンジが外れる時は要注意の認識ですが、相違ないですか?
Twitterでnobさんより上記の意見をいただきましたが、ご指摘もっともです。
もし、対円トラリピをハーフ&ハーフで運用する強い決意があるのなら、すべての通貨ペアが高値圏に来た時は一方的に含み損がふくらむ可能性が高まります。
ハーフ&ハーフはどんな通貨ペアでもユーロ円 売トラリピの資金には向いていない
ハーフ&ハーフではなくマルチハーフという考え
前回のブログでは詳しく解説していませんでしたが、確かにハーフ&ハーフの資金をユーロ円 売のトラリピに流用するのはあまり好ましくはありません。
じゃあどうしたらいいの?
実は、わたし自身はそもそもハーフ&ハーフでトラリピを行うという考えがありませんでした。
これはトラリピの設定を見ても売トラリピの設定が全く記載されていないことからもわかると思います。
ハーフ&ハーフ本当にやりますか?
米ドル円(もちろんユーロ円も)を除くほとんどの通貨ペアは現在は安値圏です。
つまり、買でトラリピを行っている人がほとんどです。
そして、円はもう10年以上も低金利です。
なのでハーフ&ハーフで売トラリピも取り入れるとなると、マイナススワップを受け入れる必要があります。
マイナススワップ自体は決して悪いことではありませんが、そのプレッシャーに圧し潰されて損切りする人が後をたちません。
つまりマイナススワップは扱いにくいのです。
それでも、ハーフ&ハーフをやりますか?
ちゃんと運用できる自信はありますか?
通貨ペアを乗り換えるマルチハーフという新手法
かといって、高値圏でも買いトラリピを行うとハーフ&ハーフに比べて倍以上もの資金が必要になるのは、さまざまなブログの検証結果から明らかになっています。
それなら、低値圏だけの買いハーフと高値圏だけの売ハーフを別々の通貨ペアに受け持ってもらったらどうでしょう?
売でプラススワップのユーロ円と買でプラススワップのその他ほとんどの通貨ペアを組み合わせると、すべてにおいてプラススワップが発生する疑似ハーフ&ハーフが完成します。
これが、マルチハーフという新しい考えです。
マルチハーフは低値圏だけの買いハーフと高値圏だけの売ハーフを別々の通貨ペアに受け持ってもらう疑似ハーフ&ハーフの手法
マルチハーフのメリット
マルチハーフには大きなメリットがあります….というかほぼメリットしかありません。
- ハーフ&ハーフのメリットである資金効率はそのまま
- 売のマイナススワップから解放される
- ハーフ&ハーフでは仕様上売買の片方しか稼働しない、マルチハーフなら状況によっては売買が同時に稼働
ユーロ円 売トラリピの資金はマルチハーフで解決しよう
ユーロ円売の追加トラリピは0円でできますが、ハーフ&ハーフとの併用にはあまり向きません。
その代わり、新しい手法マルチハーフで運用すればハーフ&ハーフ以上のメリットを受けられます。
さらに、今は資源国通貨とユーロ円とのレートバランスがユーロ高に傾いています。
レンジ相場が続き、今後ユーロ安に戻るようであれば、マルチハーフのメリットはさらに増します。
すべては円が相対的に長期の低金利であることから実現している手法です。
この前提が変わるとスワップ額が変更になるのでその時は注意が必要です。
マルチハーフはハーフ&ハーフの進化版といえるかもね
完全に0円で通貨ペアを丸々1つ追加できるよりは見劣りしてしまうけど..
でも素晴らしい手法と言われているハーフ&ハーフをさらに進化させるなんてすごくない?
確かにそうかもね🎵
明らかにスワップの面で改良されているし、そう考えるとなかなかよい発見だね