FXをやってみたいと人に話すと大抵「やめとけ」と言われませんか?
でもよく考えてみてください。
FXで扱っているのは外貨つまり「お金」です
あなたのまわりで「お金はあぶないから持つな」
こんなことを言う人が1人でもいるでしょうか?
「株は危ない」「仮想通貨は危ない」という人はいてもお金を持っていたら危ないなんて言う人はまずいませんよね
だって、ほとんどの人がほぼすべての資産をお金という形で所有しているのですから。
ではなぜお金を扱っているのにFXと名前が変わるととたんにキケンなものだと思われてしまうのでしょうか?
実はFX自体はぜんぜん危なくありません。
むしろ、あまりにも安全すぎるためにFXは規制がゆるいのです
そして「FXはやめとけ」と叫んでいる人は大抵なにが危険かがよくわかっていないのです
安全すぎるFXに認められた証拠金取引の大きなレバレッジ
FXはお金(外貨)を扱っています。
そして古今東西お金はもっとも安全な資産だということに異論はないでしょう。
あまりにも安全で信用がおけるので、国はFXに対して最高で25倍までレバレッジをかけることを認めているのです。
ここでレバレッジについて少し説明しましょう。
たとえば通常の取引であれば、当然のように価格の全額をやり取りします。
ふつうの取引というのは、もしドレスの価格が5万円ならば、まずは5万円を払ってそのドレスを購入しなければなりません。
そして、もしそのドレスを6万円で売ることができたら1万円の利益が出る。
これが通常のやり方です。
5万円のドレスを仕入れてせどりなどの差益を狙うのであれば、もちろん元手は5万円必要です。
FXの証拠金取引は、ふつうの取引と大きく異なります。
5万円の価値があるドレスでも、ほとんどの場合たった2千円で手に入れることが出来てしまいます。
ただしドレスはいつか必ず手放さなければならず、その時に価値が上昇していればその差額がもらえるというシステムなのです。
たった2千円の資金で5万円の価値があるものを扱える夢のようなシステムがFXなのです。
もちろんドレスというのは例えで、実際に取引するのは外貨です
FXで危険なのは感覚がマヒしてしまうこと
証拠金取引のイメージはつかめましたか?
この証拠金取引を行うということは、ウラを返すとこのようなことも起こりえるということです。
ドレスの価格がもし大きく下がってしまった場合、手付け金(証拠金)では足りず追加徴収を受ける場合もあります。
これがFXはキケンだと言われるゆえんです。
FXで追加徴収を受けて破産に追い込まれる人が後を絶たないのは、この証拠金取引についてよくわかっていない人が大勢いるからです。
さらにもっと怖いのは、はじめはわかっていてもFXを続けるうちに感覚がマヒしてしまうことです。
感覚がマヒしてしまうと証拠金の金額ばかりに目を奪われて、実際に自分がどの程度の金額の取引を行っているかわからなくなってしまいます。
これは、FX証券会社にも責任の一旦があります。
本当のドレスの価値(5万円)を表示しているFX証券会社の取引画面はほとんどなく、大抵は証拠金の金額と証拠金維持率と呼ばれる数字が並んでいるだけだからです。
上記のFX口座でわたしは総額で320万円ほどの外貨を取引していますが、320万円という数字はどこにも出てきません。
手付け金にあたるポジション必要証拠金の金額をみると128,817円となっていて、よくわかっていない人はこの金額が取引額だと思い込んでいます。
もう少し知識のある人は、いちばん下の証拠金維持率を気にします。
画像では証拠金維持率が346.24%になっています。
多くのFX証券会社では証拠金維持率が100%を切ってしまうとロスカットが執行されてしまうのです。
ロスカットとは強制的に保有している外貨を清算することを意味します。
➡トラリピというFX戦略でロスカットされた時の残金シュミレーション
難を逃れるためにはとりあえず100%を超えていればよいのですが、ほとんどの人はこの数字の本当の意味を知らないか、知っていてもよく考えていません。
証拠金維持率の意味
証拠金128,817円の実際の取引額はその25倍の322万425円
あなたは取引額の1/25の346%、つまり実際の取引額の13.84%のお金しかもっていません
FXは外貨を扱っているので、取引している外貨の価値が0になることはめったにありません。
それでも、ときおりは価値が半減するようなことも起こります。
そんなときに、実際の取引額の10%や20%程度しかお金を持っていないのに、その危険性をかえりみないで、どんどん取引を重ねてしまうのでFXは危険性が高いと言われてるのです。
つまりFXってぼったくりなの?
ただしカン違いしてほしくないのは、FXの取引条件はとても良心的だということです。
自分が持っているお金以上に取引ができてしまうFXは大損をしたり、追加徴収(追証といいます)を受ける人が多く、実際の取引額を理解しにくい表示の仕方をしているのは確かです。
でも実はFXは外貨を取引して利益をあげる上でとても良心的な条件を備えています。
FXを例えるなら、出品しても手数料がたった0.3%のメルカリのようなものです
つまりFXの条件は決して悪いわけではなく・・・・というより非常に優れているのに、実際の取引額がマヒしやすいことが問題なのです。
FXがキケンな正体は安全すぎる「お金」に認められた25倍ものレバレッジ
FXは非常に条件の良い外貨の取引方法です。
それは外貨預金や国際空港での両替レートと比較してみると一目瞭然です。
さらにFXは証拠金取引と言って、自分がもっている資金の最大25倍(日本のFX証券会社の場合)もの取引ができます。
この証拠金取引が実際の取引額をマヒさせてしまい、追い込まれてしまう人が出てきてしまうのです。
言うなればFXは車のようなものです。
車を使えば人の何十倍もの早さで移動ができますが、車を運転する時は歩くときの何倍も注意を払わないと事故を起こしてしまいます。
車に乗った時は、自分の体だけではなく車体全体が自分の責任範囲になるので車体の死角まで充分に注意しなければなりません。
それと同じようにFX取引では、証拠金だけではなく実際の取引額があなたの責任範囲になります。
そのことを普段から心におき感覚をマヒさせないように努めれば、FXは資産形成を行う上で外貨預金などとは比べ物にならないほど強力なツールになるのです。