トラップ幅をきめるのは悩むなぁ
トラップ幅はトラリピを運用するときの悩みのタネです。
幅が広いとあまり決済しないし、せまいと多くの資金が必要になってきます。
ただ「できるだけ利益が出るトラップ幅にしたい」という気持ちはみんな一緒。
こんかいは、その中でも8割が勘違いしているトラップ幅と利益の関係について深堀りしていきます。
トラリピのトラップ幅はチャートがひんぱんに推移している幅がいいの?
ちょっとこのチャート画像をみてください。
Twitterでこのチャートをみてもらい、どのトラップ幅/利確幅がいちばん儲かるかアンケートをとりました。
よろしければやってみてください。
- トラップ幅0.5円/利益幅0.5円
- トラップ幅1円/利益幅1円
- トラップ幅2円/利益幅2円
- みんな同じ
トラリピのトラップ幅について検証していくことで、答えにせまっていきます。
トラリピのトラップ幅と利益額の関係とは
ぜひ、覚えておいてほしいのはトラップ幅と利益額の関係です。
例えば、トラップ幅/利確幅が1円で1000通貨を運用したときに1円レートがあがると利益は1000円ですね。
もし、トラップ幅/利確幅が0.5円で1000通貨でも1円レートがあがると同じく利益は1000円です。
この2つはあまり変わらないね
いや、細かいレートの動きでも利益が出る0.5円のほうが有利だね!
おやおや?、いつもは聡明なちゃっぴも間違えちゃってますね..
ヒントを出しますよ。
この2つをあなたがトラリピで運用するとしたら資金はいくらかかりますか?
1000通貨x1円幅と、1000通貨x0.5円幅…
うわ~~ 0.5円幅のほうは2倍資金がかかるぞ!
そうです!
トラップを倍にすると資金が2倍かかるのです!
トラリピを同じ資金額で運用するときのトラップ幅と1回の注文通貨数の関係は?
さきほどの説明でピンと来ましたかね?
当然トラリピの運用設定を考えるときは、決まった資金額でトラップ幅や利益幅そして1回の通貨数を決めますね。
つまり、同じ資金額でトラップ幅を半分にするということは1回あたりの注文通貨数も半分になってしまうってことです。
同じ資金なら
トラップ幅を半分にすると通貨数も半分にする必要がある
この事実をふまえて、もう一度さっきのグラフでいくら利益が出るのか検証してみましょう。
トラップ幅/利確幅が1円で1000通貨、これはさっきと全く同じです。
1000円の利益ですね。
トラップ幅/利益幅を半分の0.5円にしたときに同じ資金でまかなう事を考えましょう。
同じ注文数だと2倍の資金がかかるので、注文数を半分にして調整しないといけません。
つまり注文数は500、このときの利益を見てみましょう。
250円が2回で500円
うわ~~ 同じ資金で利益が1/2
はい、これがトラリピのトラップ幅/利益幅と資金のあいだにある関係なのです。
冒頭の質問の答え
ぼうとうでは「どのトラップ/利益幅が1番儲かるか?」という質問をしました。
それではそれぞれの注文数と利益額を考えていきましょう。
①トラップ幅0.5円/利益幅0.5円
はじめなので、注文数はなんでもいいのですが例で使った500通貨にしてみましょう。
つまり、トラリピの設定はトラップ幅0.5円/利益幅0.5円/1回の注文数500通貨です。
500×0.5円なので1回の利益額は250円です。
利確の回数を数えるとこうなりました。
利確の回数が8回なので、250円×8=2000円の利益です。
②トラップ幅1円/利益幅1円
トラップ幅を1円にするとトラップの数が0.5円のときの半分ですみます。
よって500通貨だった注文数を倍の1000通貨にすることができます。
この場合、1000×1円なので1回の利益額は1000円に増えます。
だから、利確する回数が3回と大幅に減っても、1000円×3=3000円とむしろ利益額が増えました。
さあ、ここまで来たらトラップ幅2円の結果はもうおわかりですね?
③トラップ幅2円/利益幅2円
トラップ/利益幅を2円にすると、注文数は2000まで増やせます。
そして、たった1回でも2000×2円=4000円もの利益が出ます。
はい、ぼうとうの質問の答えは③のトラップ幅/利益幅2円が正解でした!
今日はビックリしてばかり
トラリピのトラップ幅と1回の通貨数の関係がわかれば見た目にだまされない
さて、ぼうとうの質問では多くの人がトラップ幅/利益幅0.5円が1番儲かると答えました。
【トラリピ検定】
— めがねこ@手動リピート 🙌 (@meganekofx) July 12, 2020
いちばん儲かるトラップ/利確値幅はどれ?
(返信にあるチャート画像を見てこたえてね🎵)
かんちがいするのは当然です。
だって、チャート上では0.5円幅で推移している回数が目に見えて多いから。
でも、それと利益が出るトラップ幅はべつだということがこのブログで読んでわかったことでしょう。
この最適なトラップ幅/利益幅をわりだすのはなかなかむずかしいことです。
トラリピではよくATR(アベレージ・トゥルー・レンジ)を参考して、利益幅を決めろと言われますがわたしはこの意見には反対です。
だから、バックテストのような客観的な情報をもとにトラップ幅や利益幅を決めることが重要です。
なお、資金がある場合はトラップ幅だけなら狭くてもかまいません。
大切なのは利益幅だということが、その後の検証でわかりました。