トラリピをはじめとしたFXのリピート売買
同じ設定なら誰でも同じ成績のはずなのに失敗する人が多いのはなぜ?
こんなふうに思ったことはないですか?
突き詰めると、リピート売買で失敗する人は含み損の増え方がわかっていません
これだけでは、なんのことかよくわからないと思いますので深堀りしていきます。
リピート売買で失敗しないためには試算が出来ていることが基本
本題に入る前に大切なことを1つ説明させてください。
トラリピなどのリピート売買で最も重要なのは試算を行うことです。
つまりレンジを想定し、トラップ幅や通貨数を決定し、レンジを割ったときに必要になる資金を知って運用をはじめることが最も重要です。
レンジ想定
トラップ幅決定
通貨数決定
必要資金の算出
このすべてを的確に行ってはじめて試算を行ったと言えます。
試算は言い換えればトラリピの設計図です。
この設計図がちゃんとしていないと、しっかりとした利益という名のビルは建ちません。
なお、この試算については、慣れてきたら自分で行いたいところですが、はじめは少し難しいかもしれません。
そんな時はトラリピやリピート売買のブログ情報を参考にするという方法もあります。
インターネットで検索するといろいろなプランを発見できます。
だんたん慣れてきたら自分でプランを構築してみましょう。
参考にロスカットレートを自分で計算する方法をご紹介します。
必要資金がわかったらギリギリで運用するのではなく、少し余裕をもつとさらに安定した運用ができます。
基本がしっかり出来ていても失敗する含み損のワナ
でも、プランをしっかり練って基本に忠実に運用していても失敗してしまうこともあります。
もちろんレンジが外れるなど、元々のプランが機能しなくなってしまうとリピート売買は失敗となってしまいます。
そうではなく、プラン通りの値動きなのに失敗することがあるのです。
それは途中で怖くなって投げ出してしまう時です
プラン通りなのに怖くて投げ出してしまう?
これはいったいどういうことなのでしょうか?
トラリピをはじめとしたリピート売買は、レートが逆行すると指数関数的に含み損がふくらんでしまいます。
このことを実感できるほどの経験値がないとびっくりして投げ出してしまうことがあるのです
では指数関数的な含み損とはどういうことなのか、実際の数字で見てみましょう。
リピート売買で失敗しないために【指数関数的な含み損】を知る
実際のリピート売買のプランを元にして、含み損の増え方を見ていきましょう。
今回はわたしが行っているユーロ円のプランをベースにします。
このプランではトラップレンジの上限は150円
必要資金は150万円と仮定しています。
それでは、レートが120円から5円ずつ上がった時の含み損を見ていきましょう。
120円の時は0円だった含み損がレートが上昇するにつれてだんだんと増えていることがわかります。
はじめの5円の含み損
120円から125円まで5円レートが上がった場合、含み損は-27,500円増えます
リピート売買を始めたばかりの方はむしろ「5円も下がって含み損はこんなもんなんだ」と気が楽になるかもしれません。
リピート売買は含み損を抱えるものとわかっていれば、このくらいの含み損はなんてことはありません。
さいごの5円の含み損
それでは、レートが145円から150円に上がった時はどうでしょう?
たった5円レートが上がっただけで含み損は277,500円も増えてしまいます。
これは120円から125円に上がった時の10倍以上の額です
このようにリピート売買ではレートが逆行するほど含み損が指数関数的に増えてしまいます。
中には、この事実を実感できず2~3年ほど運がいい運用を続けられることもあります。
そうするとトラリピなどのリピート売買を安易に儲かる投資だと誤解しやすくなってしまうので注意が必要です。
リピート売買が想定内か否かを判断できる人は失敗しない
指数関数的に含み損が増えると、初めて経験する人は恐れおののいてしまいます。
でも思い出してください。
リピート売買を行う時にはしっかりレンジ想定と試算を行ったはずです。
大切なのは想定内のレンジ状況なのか、また試算がしっかり行われたかです
含み損が増えれば増えるほど、その速度が加速してしまうのはリピート売買の宿命です。
大事なのはそのことをしっかりと知ること
そして、それでも設計図(プラン)通りの値動きなのかどうかをしっかり把握することです。
プラン通りであれば、含み損が増えても驚くことはありません。
また含み損が減り、利益を運んでくるときがきっとやってきます。
含み損が指数関数的に増える心の準備があればリピート売買は鬼に金棒
トラリピなどのリピート売買ではレンジ想定と試算をしっかり行うことが大切です。
これがうまく行っている間は、本来なにも心配することはありません。
それでも慣れていない方は指数関数的に含み損が増加するのを見ると恐れおののいてしまいます
本ブログのように含み損のシミュレーションを行い、リピート売買はそういうものだと心の準備をしておくと慌てずに済みます。
しかし、含み損が爆発的に増えるのはレンジの端に近づいた時です。
レンジ想定や試算をしっかり行うのは当然のこと、その想定が崩れる要因がないか、できることなら含み損が爆発的に増える前に目を光らせるのが成功の秘訣です。
レンジの想定と試算をしっかり行い、さらにはその想定が崩れないかに目を光らせましょう
そして、含み損は指数関数的に増えることがあるというのはいつでも心に留めておきたいものです。
なお、めがねこは9年以内にサイドFIREを狙うプランを提唱しています。
どんどん参加者が増えるサイドFIREプラン「めがねこFR」も要注目です。