
トラリピで失敗しやすいパターンってあるの?

3つあるよ!
めがねこが3年近く手動リピートを運用するうちに、ほとんどの人に当てはまるトラリピの失敗パターンがみえてきました。
- ちゃんとした試算をしていない
- 不十分な資金ではじめている
- 運用を途中でやめてしまう
一見当たり前のことが書いているように見えますが、このパターンをしっかり避けられる人は実はほんの一握り。

えらそうに言ってるめがねこも100%避けることはできませんでした
逆にこのパターンをしっかり守ってもトラリピで損をしてしまうパターンはたった1つだけです。
だから、この失敗パターンの内容をしっかり頭に入れておきましょう。
ちゃんと試算してはじめてトラリピをコントロールできる

トラリピでことさら重要なのは、試算を行うということです。
試算を言いかえると、レンジを想定し、トラップ幅や通貨数を決定し、レンジを割ったときに必要になる資金をしることです。
トラリピの試算とは
レンジ想定
+
トラップ幅決定
+
通貨数決定
+
必要資金の算出
このすべてを的確に行ってはじめて試算を行ったと言えます。
試算は言い換えればトラリピの設計図です。
この設計図がちゃんとしていないと、ガッチリとした利益という名のビルは建ちません。

正確ではない設計図を使うと、自分がなにをしているのかすらわからなくなり、知らず知らずのうちに不適切な行動をとってしまいます。
だから試算はことさら大切なのです。
そして、この試算をしっかり行うために1つポイントがあります。
なるべくレンジ相場の通貨ペアを選ぶこと
試算をするにあたり、選ぶ通貨ペアはしっかりしたレンジ相場のほうが望ましいです。
なぜなら、レンジ相場ならレートの下限と上限が想定しやすいので予測がしやすく、的確な試算ができる可能性が高いからです。
あとは方法に気をつけて試算を行うだけです。

必要資金がわかったらギリギリで運用するのではなく、少し余裕をもつとさらに安定した運用ができます。
資金は多めの方が失敗しない

トラリピの試算がしっかりできたとしても、必要資金ギリギリで運用を行うのはオススメできません。
資金には余裕をもつべきで、その理由は2つあります。
・レンジから外れる可能性があるから
・外貨同士の通貨ペアでは必要証拠金が変化してしまうから
レンジがかわる可能性がある
トラリピの想定レンジは安全と収益のせめぎ合いです。
広いレンジを取れば取るほど安全性は増しますが、利益は減ってしまいます。
だから、だれでも本当はギリギリまで狭くしたいのです。
でも狭すぎてしまうと、今後はレンジを外れてロスカットしやすくなります
トラリピは基本ギリギリのせめぎ合いの中でレンジを決めているので、代わりに資金は10~20%ほど多めに持っていた方が安全です。
ロスカットされてしまうと資金の大半を失います。
それよりは無理せず安全に運用したほうが賢いというわけです。
外貨同士の通貨ペアでは必要資金がかわる
さらに外貨同士の通貨ペアでは予期せぬ問題が発生します。
それは、想定レンジ内でも必要証拠金が変化してしまうことです
たとえば、史上最強の通貨ペアと言われている豪ドル/NZドル(オージーキウイ)
はじめに試算した時はレートが1.07の時の1000通貨の証拠金が2500円だったとします。
でも、別の機会に同じ1.07の時の同じ1000通貨の証拠金が3000円にあがっていたりするのです!
基準になっている右側の通貨の円レートによって証拠金がかわる
だから、必要な証拠金が試算した1.5倍になっていることだってありえます。
外貨同士の通貨ペアで試算を行う時は、基準になる外貨の日本円レートに注意しましょう。
もし、その通貨の日本円レートが安い水準なら、高くなった時のことも想定しておいてください。
たとえば、オージーキウイのトラリピをNZ円(ニュージーランドドル円)が60円の時にはじめたのであれば、試算表で出てきた数字よりかなり多くの資金を用意すべきです。
なぜなら、もしNZ円のレートが1.5倍の90円になれば全体の必要資金も1.5倍必要になるからです。

ここまでデキれば上級者

あとは最後の失敗パターンに気をつけるだけね
負けている時にトラリピ運用をやめる

トラリピで失敗するパターンで圧倒的に多いのが負けている時にトラリピを投げ出すパターンです。
気持ちはわかります。
含み損が5倍、10倍と雪だるま式に増えてくればイヤになって、投げ出したくもなるのです。
トラリピではレートが急変した時に指数関数的に一気に評価額がさがります。
この時に威力を発揮するのが、しっかりとした試算表です。
トラリピでは含み損が10倍になっても20倍になっても、想定内である限り、そのまま淡々と運用を続ければいいのです。

上のグラフはわたしがオージーキウイのトラリピをスタートした時から4か月の評価額の推移です。
2019年10月末の-18000円から、2020年1月末の-418,000円まで、たった3か月で含み損は20倍以上にふくらみました。
しかも、まだ始めたばかりの確定利益が少ないころなので大赤字です。
でも、オージーキウイのトラリピをやめようという気は一切起こらず、かならず成功すると信じて運用を続けました。
すると、どうなったと思いますか?
オージーキウイは今ではめがねこの手動リピートではダントツの稼ぎ頭になりました!
なぜ信じられたかというと、すべては試算した想定内だったからです。
評価額は大きくマイナスだったもののレンジも想定内、含み損の大きさも想定内、そしてオージーキウイをとりまく環境も想定内で歴史的な大ニュースは発表されませんでした。
つまり、大きな含み損はただの運用経過にすぎず、実はすべて想定通りに運用できていたのです。
トラリピをわかっていない人は、額にばかり一喜一憂して、自分の運用が順調なのか修正が必要なのかが把握できません。
トラリピはレンジ想定が合っていて、計算も正しく、相場を大きく揺るがすほどの大ニュースがなければ、運用は常に順調なのです。
順調なうちはトラリピ運用をやめる必要は全くありません。
ここでビビッて投げ出してしまう人が、大損をこうむって撤退するのです。

3つのパターン以外で失敗するのはたった1つの理由
トラリピの失敗パターンは上記3つに集約されます。
もし、あと1つだけ失敗パターンがあるとしたら、何らかの理由で設計図として試算した結果に問題が生じた時だけです。
トラリピが設計通りにいかない理由もいくつか考えられます。
・想定レンジを超えてしまった
・なんらかの理由で試算を間違えた
・途中でトラリピの資金を減らさないとならない事態が起こった
つまり、理由はどうであれ試算した設計通りにいかなかった。
そんな時は損をしてしまいます。
これをみると、どれだけ初期の設計と試算が大事なのかわかりますね。
あると思ってた資金だって、もしかしたら、急なケガなどで想定外のお金が必要になるかもしれません。
そんな時でも運用資金に手をつけない預金を多少はもっておくべきです。
そこまで突き詰めて考えて、トラリピは設計すべきなのです。

トラリピは試算と設計が命なのです
「失敗しなければ成功」という当たり前で最も大事な教訓

トラリピでは失敗するパターンは3つに絞られます。
その中でも試算から導き出されるトラリピ設計は特に大事で、これがしっかりしてないと正常に機能しないと言っても過言ではありません。
また、せっかくちゃんと設計したのに、含み損が一気に増えてしまうのも怖いです。
経験したことない速度で口座の時価総額が減ってしまうため、ビビッてトラリピをやめてしまう人が後を絶ちません。
しっかりと試算をして、運用が想定の範囲内であれば、動じずに続けていくこと
それが、トラリピで利益を上げ続ける唯一の方法です。
それほどまでにトラリピの試算と設計は大事です。
充分な資金を確保するのはもちろんのこと、緊急の時にもトラリピの資金には手をつけない体制をとっておきましょう。
ここまで徹底すれば、あとはトラリピはチャリンチャリンとあなたにお金を運び続けてくれるのです。

めがねこが最高の利益と失敗パターンの回避を狙って考え出したトラリピ
