
「おすすめ」ってなにを基準にしてるの?
手動リピートが好きすぎて、最近は手動リピートのパイオニアと呼ばれるようになっためがねこです。
よく、トラリピの「おすすめ通貨ペア」がブログで紹介されているけど、それをむやみに信じていませんか?
本当にいいんですか?
今回はトラリピ大好きめがねこが本当にトラリピにおすすめできる通貨ペアをガチで検証します。
検証の結果は豪ドルNZドル(AUDNZD)が総合的にみてトラリピ最適ペアでした!
トラリピにおすすめな通貨ペアの理想的な条件

トラリピの理想的な条件はレンジが狭く、値動きの変動が大きいことです。
さらに、通貨ペアの価格が安いとさらに良いです。
レンジ(値幅)が狭い
トラリピでは基本的にポジションをずっと保有し続けるのでレンジ(値幅)が狭いほうが有利です。
値幅が狭いと含み損がふくらみにくくなるのでロスカットの危険性がさがります。
資金が減ることを防ぐ. . . つまりこれは資金の攻防でいうと「防」の部分です。
レンジが狭いと資金の防御力があがる
値動きの変動がおおきい(ボラティリティ)
トラリピではポジションを保有してから、一定の幅でレートが動くと利益が確定します。
つまりレートがたくさん動くほうが利益が出やすくなるのです。
ですから、値動きが大きい通貨ペアの方がトラリピに向いています。

レート変動の度合いをボラティリティといいます
利益を増やす. . . . これは資金の攻防でいうと「攻」の部分ですね。
値動きが大きいと資金が増えやすいので攻撃力があがる
レンジ狭、変動大、相反する2つの特徴を満たすペアが良い
レンジ(値幅)が狭いということは動きが鈍くなりがちです。
値動きの変動が大きいということはレンジ(値幅)が広がりやすくなります。
なかなか難しい条件ですが、この2つの相反した特徴を持った通貨ペアがトラリピにとって理想です。

価格が安いこと
価格(レート)が安いこともトラリピには有利に働きます。
考えてみてください。
もしレンジ幅や値動きの変動が全く同じ通貨ペアがあったとしましょう。
片方は1通貨10円で片方が100円なら、確実に10円の方が有利です。
なぜなら10倍取引が出来て利益も10倍になるからです。
トラリピにおすすめな通貨ペアの検証方法

独自の検証方法に通貨ペアを当てはめてポイント化します。
ポイントが多いほどトラリピ向きの通貨ペアになります。
検証する通貨ペア
今回は下記の通貨ペアを使います。
- ドル円(USDJPY)
-
代表的な通貨ペア
- カナダドル円(CADJPY)
-
トラリピ向きの評価が高い通貨ペア
- 豪ドル円(AUDJPY)
-
以前はトラリピ向きの評価が高かった通貨ペア
- ポンド円(GBPJPY)
-
値動きが大きい通貨ペア
- 豪ドルNZドル(AUDNZD)
-
個人的に非常に成績が良い通貨ペア
検証の方法
レンジ、値動き、そして価格。
この3つの条件をすべて掛け合わせて総合ポイントをつけランキング化していきます。
具体的にはこのような数字を使うことにします。
- レンジ幅
-
レート幅(pips)…小さい方がトラリピ向き
- 値動き
-
ボラティリティ(pips)…大きい方がトラリピ向き
- 価格
-
平均レート(円)…安い方がトラリピ向き
この特徴を踏まえて以下の計算式でポイントを算出します。
ボラティリティ÷変動幅÷価格
それでは検証を開始します!
トラリピにおすすめな通貨ペアの検証データ

まずは検証のためのデータを取得します。
レート変動幅のデータ
はじめに2015年5月~2020年4月までの5年間の変動幅のデータをみてみましょう。
通貨ペア | 最安値 | 最高値 | 変動幅(pips) |
---|---|---|---|
ドル円 | 99.12 | 125.86 | 2674 |
カナダドル円 | 73.81 | 101.22 | 2801 |
豪ドル円 | 59.87 | 97.37 | 3750 |
ポンド円 | 122.75 | 196.10 | 7335 |
豪ドルNZドル | 0.9983 | 1.1451 | 1468 |
続いて、2005年5月~2020年4月までの15年間のデータです。
通貨ペア | 最安値 | 最高値 | 変動幅(pips) |
---|---|---|---|
ドル円 | 75.56 | 125.86 | 5030 |
カナダドル円 | 68.41 | 125.57 | 5716 |
豪ドル円 | 55.15 | 107.89 | 5274 |
ポンド円 | 116.85 | 251.18 | 13433 |
豪ドルNZドル | 0.9983 | 1.3821 | 3838 |
上記の結果をランキング化してみたところ、1位、2位は5年でも15年でも同じでした。
2位 ドル円ー2674(5030)
1位 豪ドルNZドルー1468(3838)
意外にもドル円がかなり健闘しましたが、さらに倍近くの差をつけて圧倒的に豪ドルNZドルのレンジが狭いという結果になりました。
ボラティリティ(値動きの変動)データ
値動きについては長期のデータが見つかりませんでした。
最長でとれるデータが1年間のボラティリティ(値動き)だったので、こちらを使います。
データはhttps://www.myfxbook.com/より取得しました。
5位 豪ドルNZドルー21881pips
4位 ドル円ー28734pips
3位 カナダドル円ー28821pips
2位 豪ドル円ー32874pips
1位 ポンド円ー47823pips
1位のポンド円が際立って値動きが大きく、
2~4位まではあまりかわらず、
最下位の豪ドルNZドルはやや値動きが少ないという結果になりました。
価格のデータ
価格のデータは過去5年の平均価格と15年の平均価格をhttps://jp.investing.com/より取得します。
豪ドルNZドルは1オーストラリアドルの価値を測るレートなので豪ドル円と同じ価格を採用します。
結果はこうなりました。
5位 ポンド円ー149.76円
4位 ドル円ー111.52円
3位 カナダドル円ー84.94円
1位 豪ドル円ー81.51円
1位 豪ドルNZドルー81.51円
続いて15年間の平均価格です。
5位 ポンド円ー163.36円
4位 ドル円ー103.59円
3位 カナダドル円ー89.89円
1位 豪ドル円ー85.34円
1位 豪ドルNZドルー85.34円
順位は変わりません。
全体的に15年の方が価格が高くなっていますが、ドル円だけは少し安くなっています。
はたしてトラリピに適している通貨ペアは?

それでは、結果を発表します。
ポイントが高いほうがトラリピに向いています。
おさらいですが算出方法はこちらになります。
ボラティリティ÷変動幅÷価格
ボラティリティは1年のデータしかないのでそちらを使いました。
それをベースに5年間のランキング、15年間のランキングを作成しました。
5年データでもっともトラリピに適しているのは豪ドルNZドル
こちらが5年間のデータを使った結果です。
5位 ポンド円ー0.0435
4位 ドル円ー0.0964
3位 豪ドル円ー0.1075
2位 カナダドル円ー0.1211
1位 豪ドルNZドルー0.1828
ぶっちぎりで豪ドルNZドル(AUDNZD)が1位でした!
2位はちまたでも評価の高いカナダドル円でした。
15年データでは豪ドル円
続いて15年のポイントをみていきましょう。
5位 ポンド円ー0.0217
4位 ドル円ー0.0551
3位カナダドル円ー0.0561
2位 豪ドルNZドルー0.0668
1位 豪ドル円ー0.0730
15年では豪ドル円が1位でした。
変動幅のデータは1年のものしかないので残念ですが、豪ドル円、カナダドル円、豪ドルNZドルは安定して高いポイントになりました。
トラリピ最適通貨ペア、総合ランキング

検証の結果は5年と15年で割れました。
両方のポイントを足して総合ランキングをつけてみます。
5位 ポンド円ー0.0652
4位 ドル円ー0.1515
3位カナダドル円ー0.1772
2位 豪ドル円ー0.1805
1位 豪ドルNZドルー0.2496
1位は豪ドルNZドルでした。
実際に運用して良い成績を残しているので当然だと思っていましたが、それが数字で実証された形です。

2位と3位についてはポイントでは甲乙がつけがたい結果となりました。
傾向としては近年は豪ドル円があまりよくなくて、カナダドル円の方が安定してきている感じですね。
4位のドル円もそこまで悪くはないのでトラリピで運用するのもアリですね。
最下位のポンド円はボラティリティもあるけどそれ以上にレート幅が大きすぎるのであまりおすすめできないという結果になりました。

スワップとスプレッドの影響は検証に含まれていないから注意してね。
あまり影響は大きくなさそうデスネ

今回、検証してみていままで肌感覚だったものが具体的に数値化されはっきりしました。
今後は別の通貨ペアについても検証していく予定です。
\豪ドルNZドル スプ2.9pips/