トラリピに代表されるリピート系自動売買と手動リピートのメリット、デメリットを比較してみましょう。
どちらも一長一短があるので、資金やライフスタイルに合わせて、自分にあった方法で取引をするのがおすすめです。
比較すると自分がどっちに向いているかもわかるかもね♪
トラリピ(リピート系自動売買)のメリット
リピート系自動売買のメリットは基本ほったらかしなのに完璧に仕事をしてくれることです。
はじめに設定をしておけばほったらかしでOK
リピート系自動売買の最大のメリットはなんといっても一度設定をしてしまえば、資金がある限りずっと自動で取引してくれることです。
潤沢な資金を入れておけば、半年、1年ほったらかしでも知らない内にたくさんの利益が出ていたなんてこともあります。
その手軽さが大きなメリットです。
漏れがないので機会損失がなくなる
もう一つの大きなメリットは機会損失がなくなるという点です。
これは手動でトラリピをやっていると実感できることですが、寝ている最中に決済してしまうことがあります。
そして、朝起きたときには新規注文のチャンスを逃すことがごく稀にあるのです。
リピート系自動売買でしたら、決済注文が成立したタイミングでIFD注文をシステムが入れてくれるので、この「注文漏れ」を回避することができます。
資金管理がしやすい
自動のトラリピを運営しているFX会社はシュミレーションツールが充実しています。
たとえば、トラリピだとトラリピ運用試算表 が利用でき簡単に資産管理ができます。
手動リピートでは自分で試算するかネットで試算ツールを探さなければいけません。
リピート系自動売買のデメリット
一見、便利なリピート系自動売買ですが、便利さと引き換えにコスト面ではデメリットが多いです。
隠れ手数料が高い
トラリピなどのリピート系自動売買の手数料は最近は無料のところがほとんどです。
しかしその分売る時と買う時の価格差(スプレッド)は一般のFX口座に比べると目に見えて高いです。
通貨ペアによっては10倍近く一般のFX口座とスプレッドの差があります。
選べる通貨が少ない
選べる通貨が少ないのもリピート系自動売買のデメリットです。
わたしが手動リピートをはじめた2018年夏頃、今は大人気のメキシコペソ円ですらリピート系自動売買ではどこも取り扱いがありませんでした。
最近では豪ドルNZドル(AUDNZD) の認知度が高まっていますが、こちらのリピート系自動売買のスプレッドは目に見えて高いという特徴があります。
このようにトラリピ向きの通貨ペアがあっても、それを好条件で取り扱っていない場合が多いのはリピート系自動売買の大きなデメリットです。
自由度が低い
自動トラリピのもう一つの欠点は軌道修正がしにくいということです。
トラリピの設定は基本的には1つで、それを組み合わせて使います。
例えば、トラリピのハーフ&ハーフというテクニックを使ってユーロ円取引で90円~120円までは買い、120円~150円までは売りのように2つの設定するするわけです。
不慮のレート変動が発生したときにはこの設定を見直さないといけないのですが、その際はまた一から設定しないといけません。
リピート系自動売買のサービス
リピート系自動売買を選ぶならコレ!というサービスをいくつか挙げます。
その他にも、アイネット証券のループイフダン、外為オンラインのiサイクル2取引、トレイダーズ証券のみんなのリピート注文などたくさんのサービスがあります。
手動リピートのメリット
リピート系自動売買についてはひととおり語った
今度はめがねこがやっている手動リピートについて話すよ
手動リピートは一見すると面倒なだけのように思われがちですが、実はさまざまなメリットがあります。
コストが低い
手動リピートは普通にFXで取引しているのと全く同じなのでスプレッドがとても狭いです。
ドル円は0.1~0.2銭だし、メキシコペソ円も多くの口座が0.3銭のです。
完璧に運用さえできれば、手動リピートの方がリピート系自動売買より確実に利益が増えます。
軌道修正がたやすい
リピート系自動売買のデメリットの欄でも触れましたが、手動リピートは手動であるがために変更が容易です。
めがねこの実例だとお試しでトルコリラ円を0.5円刻みに2000通貨ずつ手動リピートで買い足していったことがあります。
この時、相場の上がり下がりを見ながら5000通貨にしてみたり1円刻みに変更したり注文を柔軟に変更しました。
そして最終的には収益があがらないと判断して数千円の利益で運用をやめましたこのように手動リピートだと、見切り発進してもどんどん設定を修正できす。
手動リピートのデメリット
手動リピートといえば面倒なのが玉にキズですが、じつはそれ以外にもデメリットがあります。
設定漏れ、設定間違いが起こる
これは手動リピートの最大のデメリットと言えるかもしれません。
めがねこも何回も設定漏れや間違いを起こしたことがあります。
ただ幸いなのは設定漏れ、設定間違い=損失とならないことです。
設定漏れ、設定間違いをしても必ずしも損失がでるわけではない
例えば、ドル円が100円から98円に下がったとしましょう。
その時100円、99円、98円で買い注文を入れるつもりが99円、98円は入れ忘れてしまって、97.5円まだ下がってしまったとします。
こういう時は、むしろ設定が漏れていて幸運です。
わたしはこういう場合、97.5円で98円で買う予定と99円で買う予定だった分の成行注文をいれて、99円で半分、100円で半分決済するようにしています。
こうすると普通に注文していた場合より、多くの利益が得られます。
もちろん、注文漏れが大きな機会損失に繋がる場合もあります。
ただ、今までの経験では設定漏れや間違いによって損したことと得したことは半々なので、意外とデメリットにはなりません。
機会損失がある
夜中などのFXにアクセスできない時間帯に為替が大きく上下してしまうと、新規注文をいれる機会を損失してしまうことがあります。
この場合、本来は得られるはずの利益を得られなかったことになります。
これは利益幅がせまいと起こりやすくなり、手動リピートならではのデメリットと言えるかもしれません。
リピート系自動売買では絶対に起こらない出来事なので、この1点においては手動リピートは大きく不利です。
まあ、2年近く手動リピートやって4~5回しか経験したことないけどな
【結論】手動リピートは少額投資家に向いている
手動リピート、リピート系自動売買にはそれぞれの良さがあります。
おおざっぱに結論づけると、リピート系自動売買は設定の手間やノウハウなどをサポートしてくれる代わりに手数料(スプレッド)が高めと言えるでしょう。
このため手動リピートは少額運用、常にスマホにアクセスが容易、トラリピの仕組みをよくわかっている人にオススメです。
逆にリピート系自動売買は大規模運用、スマホへのアクセスしにくいことがある、トラリピの仕組みを熟知はしていない、このような方に向いているサービスだと言えそうです。