いままでの知識やノウハウを合わせてちょっと面白い手動リピート運用を考えつきました。
その名は「すくみユーロズロチ」
「すくみユーロズロチ」の設定内容
まずは気になるすくみユーロズロチの設定を公開
資金は50万円です。
ユーロ円売り
設定レンジ | 125円~150円 |
トラップ値幅 | 1円 |
1回の通貨数 | 1000通貨 |
本数 | 26本 |
利益値幅 | 2円 |
ズロチ円買い
設定レンジ | 21円~29円 |
トラップ値幅 | 0.25円 |
1回の通貨数 | 3000通貨 |
本数 | 33本 |
利益値幅 | 1円 |
見ての通り、これはいま流行っているIG証券などの口座を使った直接のユーロズロチ(EURPLNの売りポジション)ではありません。
ひと昔前に流行った、ユーロ円売り、ズロチ円買いを使った疑似ユーロズロチがベースです。
実はわたしはこの疑似ユーロズロチを運用していたことがありますが、あまり成績がよくないまま解体しました。
この経験から今回のすくみユーロズロチを思いついたのです。
すくみユーロズロチ運用の狙い
すくみユーロズロチの狙いはズバリ本場のユーロズロチ高の欠点を補うことです。
実は本場のユーロズロチはEURPLN(ユーロズロチ)の売りポジションを建てるだけの単純なFXトレードです
シンプルなトレードとは言えその狙いはすばらしく、たしかに勝率はとても高いです。
ただ、2022年2月末のロシア侵攻のようにEURPLNのレートが想定外に上昇してしまえば危険度が増します。
そこで、勝率が高いユーロズロチの良さを活かしながら、さらに0円トラリピの要素を加えたのが今回のすくみユーロズロチです。
ところで0円トラリピとは
めがねこが考えついたトラリピの戦略です
トラリピでは1つの通貨ペアごとにロスカットレートを計算して必要な資金を求めます。
それを複数で運用する場合は、求めた額をすべて足した資金で運用するのが普通のトラリピです。
でも0円トラリピでは通貨ペア同士の関係性をみて資金を決めます
ある通貨ペアのポジションが少なそうなタイミングで、他の通貨ペアのポジションが増えるように工夫をするのです。
この0円トラリピでは、ユーロ円売りと相性がいい(相関係数が低い)通貨ペアがベストです。
そして、ユーロ円とズロチ円が適切であることが今回改めて確認できました。
掛け合わせることでユーロズロチのレートに関係なく利確する
このすくみユーロズロチの特徴は頻繁に差益を狙えるという点です。
本家のユーロズロチではEURPLNのレートが下がると差益がでますが、このすくみユーロズロチはそこに円高、円安の要素も加わります。
複雑な要素がかみ合わさることによって安定した利益を狙うのが、このすくみユーロズロチの狙いです。
なお、運用をはじめた後でユーロズロチの値が上昇すると運用は多少厳しく(含み損増、利益減)なります
ユーロズロチのレートが高い時にはじめると利益が出やすくなります。
ここらへんは本家ユーロズロチと似ています。
すくみユーロズロチの運用デザイン
ズロチ円を起点にして、資金50万円で可能な設定を考えていきます。
ズロチ円の運用デザイン
まずはズロチ円のレンジを見ていきましょう。
ここ10年ほどのズロチ円のレンジはだいたい21.5円~36円のレンジに収まっていました。
このレンジのすべてではなく21円~29円のレンジに買いトラリピの設定を仕掛けていきます。
1回のトラップ幅は好みで構いませんが、すくみユーロズロチはリピート系自動売買では行うことはできません。
手動での再設定を考えて1回のトラップ幅は0.25円としてみました。
このようにいろいろ検証して出来上がった設定がこちらになります。
ズロチ円買い
設定レンジ | 21円~29円 |
トラップ値幅 | 0.25円 |
1回の通貨数 | 3000通貨 |
本数 | 33本 |
利益値幅 | 1円 |
ロスカットレートは20.781円です。
ロスカットの算出方法はこちらのブログに書いてあります
ユーロ円の運用デザイン
このすくみユーロズロチは0円トラリピの要素を取り入れます。
ユーロ円はズロチ円の運用資金が減ったタイミングでポジションを持つように調整し追加の運用資金が不要になるようにします。
ここでカギとなる数字がズロチ円手動リピートの最安値と最高値、そしてユーロズロチのレート推移です
様々な要因を加味して、追加資金0円で組んだユーロ円の設定がこちらです。
ユーロ円売り
設定レンジ | 125円~150円 |
トラップ値幅 | 1円 |
1回の通貨数 | 1000通貨 |
本数 | 26本 |
利益値幅 | 2円 |
ユーロ円のロスカットレートは150.702円です。
めがねこが変形すくみユーロズロチで運用するワケ
元々、このすくみユーロズロチはユーロ円の売りポジションを多く保有してしまったために資金が拘束されていたことから思いつきました。
上記のブログにあるように、以前はユーロ円とズロチ円を使った普通の疑似ユーロズロチを行っていました。
しかし、スワップ状況が悪化したタイミングですべてのズロチ円を決済して、ユーロ円の売りだけ保有することにしたのです。
この時に必要だった資金が約50万円
だから、わたしの場合はユーロ円のポジションで資金50万円がすでに拘束されています。
これがもったいなかったので、運用効率をあげられないかと考えだしたのが、今回のすくみユーロズロチなのです。
つまり、どういうことかというと
めがねこはよっぽどユーロ円が安くなるまでのは、このブログのズロチ円の部分だけ取引するってこと
めがねこ以外は、このブログに書かれた通りのすくみユーロズロチの方が資金効率が上がりますよ♪
めがねこは当面はズロチ円だけこのブログの戦略で取引しますが、ズロチ円に限っては出来る限り設定どおりに売り買いを行います。
すくみユーロズロチの有望性(これまでのズロチ円買いの運用実績)
2月から本格的にこのすくみユーロズロチをベースにしたズロチ円の運用をはじめました。
確定利益 172,143円
確定スワップ益 5,706円
合計 177,849円
運用実績➡毎週の実績ブログ➡裁量トレード➡ズロチ円で報告しています
ただし上記のズロチ円買いはすくみユーロズロチのプランが完成する前に試行錯誤したぶんもかなり多く含まれます。
実際にもし本ブログで紹介しているすくみユーロズロチをプラン通りに2月から運用していたら、だいたいズロチ円だけで5万円程度の確定利益が発生していたと考えられます。
さらに資金が拘束されて運用できなかったユーロ円売りでも5000円ほどの利益が確定していたはずなので計55,000円ほどの確定利益が発生していたことでしょう。
これを年利に換算すると相当な好成績になります。
今後は、これがたまたまなのかそれとも本家ユーロズロチをはるかに超えるほど有望なのか運用結果を検証していくつもりです。
すくみユーロズロチのデメリット
ここで本家ユーロズロチと比べたすくみユーロズロチのメリット、デメリットをあげてみます。
- 同じ規模で運用を行うと資金が2倍近くかかる
- 手動リピート的なので運用にやや手間がかかる
- 資金に応じた運用プランを立てるハードルが高め
資金が2倍近くかかる
すくみユーロズロチではEURPLN(ユーロズロチ)という通貨ペアを直接取引するわけではありません。
ユーロ円とズロチ円という2つの通貨ペアを取引するので理論上は同じ規模の運用を行うと2倍近くの資金がかかります。
手動リピート的なのでやや手間がかかる
本家のユーロズロチではEURPLNのポジションを売りで保有し、ある程度の差益が出たら成行もしくは指値で決済します。
1つ1つのポジションが大きいので、扱うポジション数も5~6程度でとてもわかりやすいのが特徴です。
それに比べてすくみユーロズロチは2つの通貨ペアの手動リピートを稼働させているようなものなので、どうしても本家ユーロズロチに比べると手間がかかります。
運用プランのハードルが高い
今回すくみユーロズロチを考案するにあたって、ユーロ円のレンジ、ズロチ円のレンジ、さらにはユーロとズロチの関連性を調査するためにユーロズロチのレンジも加味してプランを立てました。
正直このプランを独自に考えるのは、そこそこハードルが高いです。
プランを資金に合わせて変更するのであれば、本ブログの50万円のプランをベースにして規模を倍にしたり、半分にしたりするのがよいでしょう。
すくみユーロズロチのメリット
デメリットが多いように思われるすくみユーロズロチをなぜ行うのかというとメリットが強力だからです!
- 確定利益を出しやすい
- 総合的な利益が大きく増える可能性
すくみユーロズロチは確定利益が出しやすい
非常に確定利益を出しやすいのがすくみユーロズロチの特徴です。
本家ユーロズロチではユーロに対してズロチが上昇した時のみ評価額が増え確定利益が期待できます。
しかし、このすくみユーロズロチでは、ズロチ高(ズロチ円)、円安(ズロチ円)、円高(ユーロ円)、ユーロ安(ユーロ円)とポジションの評価額が上昇する要因が4つもあります。
ですから確定利益が得やすいのです。
だから総合利益が増えるかもしれない
あくまでも仮定ですが、このプランをベースにした運用ではこの数か月で相当によい成績が出ています。
利確のしやすさや、スワップ益が期待できることからもかなりの利益が出る可能性があります。
ユーロズロチ+0円トラリピのノウハウ、それがすくみユーロズロチ
このすくみユーロズロチは2つの戦略のノウハウがつまっています。
1つは有名なユーロズロチ、もう1つはめがねこが発案したユーロ円の0円トラリピです。
特に0円トラリピの方は概念こそ理解はむずかしくないものの、相関性とのバランスを考えると運用プランを立てるのがとてもむずかしい戦略でもあります。
今回はユーロとズロチというとても相関性が高い2つの通貨と0円トラリピを組み合わせたことで非常に大きな相乗効果が得られる可能性があると考えています。
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EURPLN(ユーロズロチ)をタイミングよく売りで保有するだけで、スワップ益や差益が狙えてしまう魅惑のユーロズロチ
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