リスクヘッジなんて本当に効果があるの?
そんな疑問に答えます。
2020年2月24日~29日までの1週間で、ドル円は111.5円→108円へ3.5円も暴落しました。
また同時に米国株、日本株、仮想通貨なども暴落しました。
やはり普段から大暴落を想定して、リスクヘッジをすることがとても大切だと、あらためて気がついた方も多いのではないでしょうか?
わたしもこの暴落で手動リピートの含み損を増やしてしまいましたが、リスクヘッジで運用していた分はむしろプラスでした。
ブログ記事の信頼性
大暴落直後の2月29日の合計損益は、ひと月前の2月1日より上回っています
大暴落で含み損が大きくふくらむ
もちろん、わたしも暴落で含み損は大きくふくらみました。
だから多くの皆さんと一緒です。
ただし、リスクヘッジ通貨ペアの運用においては、大暴落でも全く影響がなかったのです。
論より証拠、これから詳細な金額を発表します。
ですがその前に暴落前と暴落後のポジション評価額を載せておきますので、こちらを元に検証していきましょう。
なお、上記の通貨ペアをこのようにグループ分けしています。
Aグループ ドル高だと利益が出やすい
豪ドル円、メキシコペソ円、中国人民元円
Bグループ ドルから独立した動き
豪ドルNZドル(AUDNZD)
Cグループ ドル安だと利益が出やすい
ユーロドル 売
Aグループの含み損の変化
Aグループは多くの人が投資する銘柄や通貨ペアです。
今回、暴落したのがこのAグループにあたります。
はじめにもお伝えしましたが、ドル円(買)や米国株、日本株、仮想通貨など、基本的には買いで保有しているものすべてです。
もしAグループのみに投資していたら影響をモロに受ける
今回たくさんの人がこのAグループの投資に乗っかっていたため、今回の暴落でみんな「ギャー」と悲鳴をあげているのです。
おはぎゃー。
— へっぽこトレーダーK (@kanabooon1211) February 27, 2020
朝起きたら全ポジション含み損。 pic.twitter.com/p2RSFz7Bg2
バグってるんじゃないかってくらい含み損増えていきましたね😂
— マッスルインベスターX@3/31まで育休中 (@muscleinvestorX) February 29, 2020
よく耐えたって事で皆で褒め称えましょう笑
もちろん、わたしの投資も半分以上がこれにあたるので、その分は影響を受けてしまいました。
めがねこのAグループの含み損の変化
では、わたしがどれくらい含み損を増やしてしまったのか見てみましょう。
【通貨ペア】 | 【評価額】 2月22日 | 【評価額】 2月29日 |
豪ドル円 | +1,448円 | -26,824円 |
カナダドル円 | +3,710円 | -59,543円 |
メキシコペソ円 | -4,770円 | -183,080円 |
人民元円 | -23,830円 | -92,070円 |
合計 | -23,442円 | -361,517円 |
すべての通貨ペアで大幅に含み損が増大しています!
そして、評価額の合計は2月22日で-23,442円なのに対し、29日には-361,517円となりました。
なんと1週間で一気に約34万円も下がってしまいました。
これはなかなかきびしい結果です。
Bグループの含み損の変化
それでは今度はドルに影響されないBグループの含み損の変化を見てみましょう。
【通貨ペア】 | 【評価額】2月22日 | 【評価額】2月29日 |
豪ドルNZドル 買 | -281,442円 | -274,571円 |
豪ドルNZドル 売 | -9,107円 | -8,730円 |
合計 | -290,459円 | -283,301円 |
元々の含み損が多いのでわかりにくいですが、暴落後の2月29日の方が7,000円ほど評価額があがっています!
あの大暴落で少しとはいえ評価額があがるのは、心強いです。
なお、この投資には全投資額400万円のうちの130万円を割り当てています。
もし、この130万円分もAグループの投資にあてていたら、評価額は相当さがるだろうと予想されるので本当に助かりました。
Cグループの含み損の変化
さて、いちばんリスクヘッジが期待されているCグループを見てみましょう。
【通貨ペア】 | 【評価額】2月22日 | 【評価額】 2月29日 |
ユーロ円 売 | -22,646円 | +17,123円 |
2月29日では評価額がプラスになっています。
1週間の評価額の推移をみても約4万円の上昇です。
みんなが「ギャー」と悲鳴を上げている中で、評価額が4万円もあがったのは、かなりの効果です。
そもそもこのユーロ円売というのはそんなに利益が出る投資ではありません。
むしろ、こういう時のためにリスクヘッジで投資していたのです。
今回のリスクヘッジ効果は数字以上?
さて、Bグループでは7,000円程度、Cグループでは約4万円のリスクヘッジ効果がありました。
でも、これは評価額の上昇分を見ているだけで、実際はもっとリスクヘッジ効果があったのです。
リスクヘッジ投資の確定利益は15,000円
実はこの1週間の間にリスクヘッジの投資をしたことで約15,000円の確定利益が発生しています。
詳しくは実績報告のブログに載せていますが、この週で利益が出たのは、リスクヘッジ投資のものだけでした。
この大暴落で確定利益が出ることこそが大きなリスクヘッジです。
リスクヘッジ投資により避けられた含み損 推定20万円
先ほどちょっと触れましたが、Bグループの投資には約130万の資金を割り当てています。
Cグループについては、本来は150万円の資金が必要なのですが、今回のようにAグループと相反する投資なので実際は20万円の資金しか割り当てていません。
つまり合計で150万円の資金をこのリスクヘッジ投資に割り当てているわけです。
もし、これらを全部Aグループの投資に割り当てていたらどうなっていたでしょう?
ちなみにAグループの合計投資額は250万円です。
そして1週間で34万円近くも含み損が増えてしまいました。
おおざっぱに計算するともし400万円全部をAグループの投資に割り当てていたら、含み損は54万円ほどになる計算です。
つまりリスクヘッジをせず、全部Aグループの投資にまわしていたら、今の含み損より20万円ほど多かった可能性があるのです。
合計のリスクヘッジ効果はなんと26万円!
あくまでもこの1週間についてのみの検証ですが、リスクヘッジ効果は約26万円だったと考えられます。
なぜなら、もし400万円全額をAグループに投資していたら、含み損は今より20万円近く増えていたはずだからです。
でも、実際の含み損は(リスクヘッジ投資においては)47,000円ほど減っています。
そして、リスクヘッジ投資で15,000円の確定利益も発生しました。
これらを総合すると、この1週間のリスクヘッジ効果は26万円程度と推測できるのです。
これでもリスクヘッジ効果は期待値より低かった
ちなみに今回のリスクヘッジ効果はこれでも高かったとは言いがたいです。
Bグループの投資については、独立した動きの中で含み損が増えなかったのは、ややラッキーでした。
なぜなら、含み損が増える可能性も減る可能性も同等にあったからです。
でも、Cグループの投資については、むしろ運が悪かったです。
なぜなら、この大暴落の中でユーロは主要通貨の中で円の次に強かったからです。
もし、ユーロが他の通貨なみに弱ければリスクヘッジ効果は今よりかなり高くなったはずです。
総合的に見ると、リスクヘッジはちゃんと機能してくれたけど、期待された効果よりはやや弱かったというところでしょう。
もしもの時の保険がリスクヘッジ
結局はリスクヘッジというのは保険のようなものです。
保険は必ずかける必要まではありませんが、保険をかけないのであれば、有事の時のお金は残しておくべきです。
これと全く同じことがFXの投資でも言えます。
リスクヘッジは必ず必要なわけではありません。
ですが、リスクヘッジをしないのであれば、投資はかなりの余裕を持って行わなければなりません。
もし、投資効率を上げて大きめに投資をするのであれば、やはりリスクヘッジは大事な要素になります。