もう3週間もずっとずっと含み損が増え続けているのに望んでいるチャリーン(利確)は1度だけ
長い・・・・防御のターンが長すぎてなえる・・・・・・
攻撃のターン、チャリーンの嵐はいったいいつくるんだ。
もしかして、このままずっと来ないのか?
バカな、そんなバカな それはおかしい
トラリピは儲かるって書いてあっただろ? 米ドル円は有望な通貨ペアってあの有名ブログにも書いてあったじゃないか!
トラリピを安定して運用する方法ってないの?
こんな経験をするとついついトラリさんのようにボソッとつぶやいてしまいます。
そんな悩めるあなたに朗報です。
トラリピを心穏やかに運用できる方法あります!
ポイントは通貨ペアの組み合わせ
理想的な通貨ペアの組み合わせで含み損を安定させることができるのです
理想にたどり着くために必要なのは勇者の剣のような強力な武器
トラリピにもそんな武器があります。
その名は相関係数
【相関係数】トラリピの複数通貨ペアの運用で重要な要素
相関係数とは通貨ペア同士の値動きの関係を数値で表したもの。
値動きが似通ると相関係数は1に近づき、-1に近づくと動きは逆になってくる。
コロナショックでも、未来の○○ショックでも、鼻歌混じりにトラリピを運用したければ、この相関係数を日本円を軸にしてグループわけしてみよう。
Aグループ-円に大きく影響される通貨ペア
Aグループはクロス円(日本円と他の通貨のペア)の通貨ペア
日本円は為替相場においてかなり影響力のある通貨なので、クロス円の通貨ペアは同じような動きをすることが多くなる。
米ドル円、カナダドル円、豪ドル円、メキシコペソ円、人民元円など
ただ、同じクロス円の通貨ペアでも通貨によっては他のクロス円とかなり違う動きをするものもある。
トルコリラ円やスイスフラン円などは相関性が低くなるので注意
Bグループ-円にあまり影響されない通貨ペア
Bグループは日本円の動向にあまり影響されない通貨ペアです。
基本的にはクロス円以外の通貨がこれにあたる。
EURGBP(ユーロポンド)、EURUSD(ユーロドル)、AUDNZD(豪ドル/NZドル)など
クロス円以外の通貨ペアでもAグループと相関性があり、Bグループに入らないものあるのでよく吟味しよう。
これは、リスクオフ(市場がリスクを回避する動き)の状態になったときに日本円や米ドル、スイスフランが買われやすいことから起こる現象。
直接的に日本円を取引していないくてもクロス円と相関性が高めの通貨ペアもある。
Cグループ-円にマイナス方向に大きく影響される通貨ペア
CグループはAグループ(クロス円の通貨ペア)と逆の動きをする通貨ペア。
Cグループを見つけるのは容易ではありませんが、ひとつ良い方法がある。
Aグループの通貨ペアの売り買いを逆にしてやれば強力なCグループの通貨ペアに早変わり
お手軽でいて非常に効果的な方法だ。
Aグループの通貨ペアの売り買いを逆にすればCグループになる
このCグループの通貨ペアは、もうユーロ円の売り一択
なぜなら、ユーロ円は売りで取引しても日々スワップがもらえる(口座によって異なる)数少ない通貨ペアだから。
トラリピで複数通貨を分散して設定する方法【ステップ①】
まずはメインにする通貨ペアをAグループから1つ選ぶ。
めがねこのおすすめカナダドル円
大穴でコロナにカナダドル円よりさらに強かった人民元円もいいね
もちろん、他の通貨ペアでもよい。
トラリピで複数通貨を分散して設定する方法【ステップ②】
1つ目の通貨ペアが決まったら次は2つ目の通貨ペア
1つ目がAグループなので、ここはCグループになるユーロ円売りを強く推す
これでかなり運用のバランスが良くなる。
円高になってクロス円のレートが暴落しても、枕を高くしてすやすや眠れる。
- AグループとCグループを入れる
ここまできてさらに余裕がある人は通貨ペアをもうひとつ追加してもよい。
その場合はBグループの豪ドルNZドル(オージーキウイ)が断然おすすめ。
とにかくコイツは稼ぐ、ありえないほど稼ぎまくる。
そのくせ、Bグループなので自分勝手に動いてくれる。
つまり円高になっても関係ないのでレートがさがるとは限らない。
むしろ1通貨ペアしか運用できない人はこの豪ドルNZドルだけで良いくらい。
- 3通貨ペアならAグループとBグループとCグループ
【例】カナダドル円買い、豪ドルNZドル、ユーロ円売り
- 1通貨ペアなら豪ドルNZドル
【ケーススタディ】めがねこの過去のトラリピ運用設定
ここで、めがねこの過去の運用状況を反面教師としてみていこう。
2019年9月初旬は収支がマイナスだったので、その頃の通貨ペアがこちら。
ブログ開始時の運用設定
ほとんどAグループに偏っていて、非常にバランスが悪い。
唯一、NZDUSDがAグループではないがAグループとは弱い相関性があるので、あまり意味がない。
実際の運用では、運よくロスカットの危機に陥ることはなく運用を続けることができたが、途中でNZDUSDを損切りした。
このときの反省を踏まえて運用方針を見直すことができた。
2019年11月の運用設定
反省を踏まえたその後の運用設定がこちら。
まだ完全にバランスが取れているとは言えないが、以前と比べるとかなり良いバランスになっている。
図では運用額の大きさの違いが、そのまま通貨ペアの枠の大きさに現れているので視覚的にも捉えやすいはず。
ユーロ円売はやや大きめに運用している。
豪ドルNZドル(AUDNZD)は他の通貨の倍くらいの資金を投入している。
2021年5月の運用設定
2021年5月の運用設定がこちら
ランド円が復活して高金利通貨ペアの割合が増えているが、それでもかなり安定しているのはバランスをみればわかるだろう。
特に独立した動きをするオージーキウイとドルフランを入れているのが特徴だ。
2021年10月現在の運用設定
2021年10月現在の運用設定がこちら
日本円絡みの通貨ペアは、ユーロ円の売りとその他の買いトラリピで金額のバランスをとっている。
そして2021年5月と大きく違うのがNZDUSD(NZドル/ドル)の追加
日本円絡みの通貨ペアの比重を下げたとともに、NZドルと米ドルではすくみ効果もプラスして盤石な運用バランスに近づいた。
トラリピで複数通貨を分散させる場合はざっくりとバランスをとれ
複数通貨ペアはそれなりにバランスが取れていれば充分だ。
厳密にバランスを調整する必要まではない。
AグループとCグループは表裏一体の関係にあり、もしハーフ&ハーフを行っていれば入れ替わる可能性もあることには注意したい(めがねこはクロス円ではハーフ&ハーフを行っていない)
だから、もしA完全なバランスをとっても将来的にはバランスを崩すこともあるので細いバランス調整は不要だ。
大雑把にAとCは同じ規模での運用を心がけたい。
大切なのは相関係数をよく知った上で、複数のグループに分散させてトラリピを行うこと。
分散運用でリスクを減らそう
トラリピの通貨ペアを複数選んで運用する場合は、やみくもに選ばず相関係数を考慮して選択すべきです。
そうすることで、リスクが低く効率的なトラリピ運用ができます。
はじめてこの記事を書いてから約2年が経ちましたがこの複数通貨ペアのリスクヘッジ効果はコロナショック時にも大きく発揮されました。
さらに、ここ最近ではかなり円安になっておりクロス円のトラリピを損切りする人もいるようです。
しっかり考えて分散を行っておけば「円安」のような単純な理由で損切りすることは少なくなるでしょう。
それだけ通貨ペアの分散というのは大切なのです。
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