「損出しは意味ない」に欠けているたった1つの視点

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あなたはもしかして「損出しなんて意味がない」と感じていませんか?

損出しはただの税金の先送りとも言われており、その効果に懐疑的な人も多いようです。

でも決してそんなことはないのです。

損出しはむしろ税金の払いすぎを防ぐ大切な防衛策なのです。

「損出しは意味ない」と感じる人は投資においての大切な視点が抜けています

この視点が抜けていると、投資を幻想的にとらえてしまったり、安易に考えすぎたりしてしまうので、結局は投資で失敗しやすくなるのです。

さてその大切な視点とはいったいなんでしょう?

目次

あなたは何年連続で投資で利益を出し続けられる?

損出しを軽視する人に欠けている視点は「投資で毎年のように利益を出せる人はほんの2~3%しかいない」という厳しい現実です。

この2~3年は投資自体が大きなブームになり、特に米国株や仮想通貨への投資で大きな利益を出す人が続出しました。

あまりにも儲かるので、一時は米国株に投資しない人をバカにする風潮まで出てきたほどです。

仮想通貨においても、短期間で莫大な利益を出せるとちょっとした社会的なブームになりました。

そんなブームを経て2022年12月の現在はどうなっているでしょう?

米国株や仮想通貨投資を行っている人達の勢いも、今ではすっかりなくなってしまいました。

投資で勝てていない人は7割くらいと言われています。

逆に言えば、勝てている人が3割くらいということです。

その3割の中で、さらに毎年のように勝てるというのは針の穴を通すような精度が求められる行為です。

これを数字にすると、投資で毎年のように利益を出せる人はほんの2~3%しかいないということになります。

損出しが効果的なのは来年に利益を出せるとは決まっていないから

確かに損出しは税金の先送りとも言えます。

大事なのは「何年後にまで先送りできるか?」です

毎年のように投資で利益をあげられる投資家の割合が相当低いのであれば、来年も必ず利益をあげられる人はかなり少ないということです。

そんな中、損出しを行わなければ、もしかしたら10年先の税金を先払いしているかもしれません。

それでも先送りしているだけならまだマシです

先送りであれば、遅かれ早かれいつかは払わなければならないものだからです。

でも、もし来年から投資が急に失敗続きになってしまったらどうでしょう?

本来なら一生払わなくていい税金を払ってしまうことにもなりかねません

ただでさえ投資で失敗して苦しいのに、払わなくていい税金を払ってしまったというショックは計り知れません。

ただの先送りを超えた損出しの3つの具体例な効果

損出しには3つの具体的な効果があり、投資で毎年成功する自信がある人でさえ、その効果には目を見張るものがあります。

損出しの3つの具体的な効果
  1. 確定申告が不要になる場合がある
  2. 納税できる現金がないという問題を回避できる
  3. 損出しで節税できたことによる複利効果

損出しによって確定申告が不要になる場合がある

一般的な会社員や派遣社員(給与所得者で年収2000万円未満)は雑所得(FXは雑所得にふくまれます)の合計が20万円以下なら確定申告が不要です。

また主婦のように扶養に入っている方は、最大で48万円の雑所得まで(給与所得によって減衰)は申告不要になります。

もしFXなどの投資の利益がこの額を超えていた場合は確定申告が必要になり、利益に応じた所得税を納税しなければなりません。

しかし、損出しによって申告不要な額にまで利益を抑えればその時の投資利益による所得税は一切不要になります

めがねこ
めがねこ

住民税はまた考え方が違うから気をつけてね

納税できるお金がないという問題を回避できる

FXでは税金は確定した利益(損失)のみが対象であるということをもう一度思い出してください。

これをよくよく考えると恐ろしい事実が浮かび上がります。

それは

実際には損をしているのに税金を払わなければいけない可能性があること

下のグラフのような場合はどうでしょう?

実際は評価額ベースで-15万円の成績なのに、そのままだと125万円の利益として確定申告しなければならなくなります。

この時にかかる税金はざっくり25万円ほどです

なんで15万円も赤字なのに、25万円も税金を払う必要があるのでしょう?

この事実をみるといかに今の税制が不完全なのかがわかります

あえて厳しい言葉を使いましょう。

この状況で(もし可能なのに)損出しをしないのは、ただのバカです。

15万円の赤字なのに25万円もの税金を払うのは、ひどい罰ゲーム以外のなにものでもありません。

こんな状況になったら全力で損出しできるものがないか確認し1円でも多く損出しを実施すべきです。

めがねこ
めがねこ

口座によってはこの損出しがむずかしい場合もあります

損出しで節税できたことによる複利効果

損出しで節税できた10万円は投資の世界では10万円ではありません。

例えば、あなたが年利5%の投資をしていれば、節税した10万円も翌年の投資資金にできることを意味します。

年利5%の投資を資金10万円で10年間行えば複利効果がついて利益は62,899円まで増えます

このような複利効果を知っている人は、たとえ損出しが税金を1年先延ばしにするだけになっても積極的に複利効果を狙いにいきます。

3年先延ばし、5年先延ばしにできれば万々歳です。

なぜならその間に先延ばしにした税金は投資元本としてさらなる利益を運んできてくれるからです。

損出しは意味ないと軽視してしまう人に訪れてしまう末路

一言で言えば、損出しを軽視する人は投資自体を軽視してしまいがちです。

ただの税金の先送りにしか見えない時点で、投資において利益を出し続けることの難しさや、投資元本を1円でも多く持っていることの重要さを甘く見すぎているように思えます。

無理矢理に損出しをする必要はありませんが、心の片隅においておいてイザとなったら損出しに挑戦してみてください。

もう少し損出しについて知りたい方は、もっと包括的に損出しについて書いたこちらの記事を参考にしてください。

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