トラリピの証拠金維持率はどれくらいなら安全なの?
証拠金維持率の安全な基準は何パーセントなのか、気になりませんか?
トラリピ
の維持率にはカッチリとした正解はありませんので、ついつい他の人と比べて自分が安全な運用をしていると安心したくなるものです。
そこで、先日Twitterでトラリピの証拠金維持率についてのアンケートをとったところ、維持率1000%以上の人の割合がいちばん多い結果となりました。
このブログでは、安全な証拠金維持率を維持するために必要なさまざまな有益情報をお伝えします。
トラリピの証拠金維持率は1000%以上の人が1番おおい
Twitter仲間のカンキーさんも他のトラリピトレーダーさんの証拠金維持率が気になっていたようです
ありがとうございます。
— カンキー🍙サラリーマン子育てトレーダー (@nutrition109K) January 25, 2021
トラリピトレーダーさん達の証拠金維持率を知りたいです。
いろんなトレーダーさんと交流があるめがねこさんにしかお願いできないのです。
めがねこは資金効率をバク上げすることと引き換えに、証拠金維持率を犠牲にしています。
そんなわたしも他の人のトラリピの証拠金維持率はとても気になっていましたので、Twitterでアンケートをとってみました🎵
アンケートの結果
あなたのトラリピの証拠金維持率はどれくらい?#トラリピ#拡散希望RTおねがいします
— めがねこ@手動リピートのパイオニア✋ (@meganekofx) January 25, 2021
半数近くの46%の人が1000%以上と回答しました。
JINさんのブログでも1000%が目安と書かれているので、1000%以上あればとりあえずは安心と考えてよさそうです。
つまり、多くの方が堅実なトラリピ運用を行っているということですね。
安全なトラリピ証拠金維持率は実は運用によっても大きく違う
なお、この証拠金維持率は単なる目安なので、人によって安全な維持率は全然違います。
「ふつうの」トラリピなら証拠金維持率1000%と覚えておけばOK
なぜ単なる目安かというと、トラリピはその人の運用方法によって維持率が変動する割合が全然ちがうからです。
トラリピの運用方法によって維持率が変動する割合が全然ちがう
1000%という証拠金維持率の目安はマネースクエアでも推奨されている数字です。
前提条件がなにもなく述べられている数字なので、いちばん維持率の変動がおおきい1通貨ペアのトラリピの目安と考えてよいでしょう。
証拠金維持率1000%は1通貨ペアでトラリピをしたときの目安
1つではなく複数の通貨ペアでも、すべての通貨ペアのレートの動きが似通っていれば状況は1通貨ペアとあまり変わりません。
例えば選んだ複数の通貨ペアがすべてクロス円だった場合などがこれに当てはまります。
カナダドル円、米ドル円(※)、豪ドル円、NZドル円、メキシコペソ円
※:米ドル円は厳密にはクロス円ではないがレートの動きは似通っているので今回はクロス円に含めた
この場合は、1通貨ペアよりは心持ち維持率の変動は緩やかになりますが、それでも維持率800%~1000%を目安にしたほうが安全でしょう。
相関に配慮していれば維持率はもっと低くても大丈夫
トラリピでもバランスを工夫して通貨ペアを選んでいれば維持率はもっと低くても大丈夫です。
例えば、クロス円の買いと売りを組み合わせている0円トラリピでは維持率が700%でも、上記の「ふつう」のトラリピの維持率1000%よりもかなり安全です。
0円トラリピの維持率700%はふつうのトラリピの維持率1000%よりも安全
0円トラリピを組み入れると、そのときは維持率が大きく下がりますが、その後の維持率の変動はとても緩やかになります。
この安心感は実際に0円トラリピを運用すると、みんな実感することです。
ちなみに運用効率をMAXまで追い求めた今のめがねこの証拠金維持率はこのくらい
みんなのFX
LIGHT FX
さらに単通貨ペアだけど資金効率が高い(証拠金維持率は低い)マネースクエアのトラリピ口座の証拠金維持率はこのくらいになりました。
マネースクエア(トラリピ)
わたしは証拠金維持率が大きく変動しないように組み合わせを工夫してトラリピを運用しているので、このくらいの維持率でも大丈夫だと考えています(コロナショックも乗り越えました)
安全な証拠金維持率の注意点
証拠金維持率には大きな大きな注意点があります。
それは同じ1つの運用プランでトラリピを行っていても、滞在レートによって全く証拠金維持率が違ってきてしまうことです。
トラリピは滞在レートによって証拠金維持率が大きくかわる
特にレンジの底(買いトラリピ、ハーフ&ハーフ)やレンジの天井 (売りトラリピ、ハーフ&ハーフ)に近づくほど維持率は低くなるので、この事実をしっかり把握することが大切です。
買いトラリピ
ハーフ&ハーフ
証拠金維持率の安定度を測定する方法
ここで、トラリピの具体的な証拠金維持率の安定度を計測する方法をご紹介します。
この方法を使うと、証拠金維持率がどのくらい変動するか測定できるので、証拠金維持率の目安を知るのに役立ちます。
ただし前述のように滞在レートによって安定度の測定結果が多少かわってくるのでその点は注意しましょう
まず、あなたがトラリピで設定している通貨ペアを1つ選んでください。
その通貨ペアのレートと証拠金維持率を記録しておきます。
①通貨ペア1つのレートと証拠金維持率を記録
カナダドル円のレート90.50円
FX口座の証拠金維持率 725%
そして、何日かしたらまた同じ通貨ペアのレートと全体の証拠金維持率を記録します。
②別の日に同じ通貨ペアと証拠金維持率を記録
別の日のカナダドル円のレート91.00円
FX口座の証拠金維持率 700%
記録が終わったら、レートも証拠金維持率も高いほうから低い方を引いて差分を求めます。
③レートと証拠金維持率の差分を求める
カナダドル円のレートの差分 91.0-90.5=0.5
証拠金維持率の差分 725-700=25
それぞれの数字が出たら、証拠金維持率の差分をレートの差分で割ってください。
④証拠金維持率の差分÷レートの差分
証拠金維持率の差分25÷レートの差分0.5=50
④で求めた数字が40~50なら、証拠金維持率の変動が多いトラリピ運用となりますので、維持率はやはり1000%以上を目安にしたほうがよいでしょう。
この数字が10~15くらいに収まっていれば非常に安定したトラリピを行っている目安になりますので証拠金維持率の目安は500%前後です。
選ぶ通貨ペアや滞在レートによっても大きく変わってくるのであくまでも目安と考えてください
ドル円などの主要通貨ペア、豪ドル円などの資源国通貨ペアで測定するのがおすすめ
メキシコペソ円のように1円の差が莫大な価値の差につながるものは機能しないから気をつけてね
トラリピの維持率を回復させる賢い損切り方法
証拠金維持率に気をつけていても、おおくのFX口座で採用されている100%に近づいてしまい、夜も眠れなくなってしまうことも時にはあるでしょう。
そんな時にはポジションを手動で1つずつ損切りする必要がありますが、その方法にもコツがあります。
一言で言えば、含み損が少ないものから損切りをすると証拠金維持率が大きく上昇するのです
カン違いをして、含み損が多いものから損切りしてしまう人が多いので気をつけましょう。
含み損が多いものを損切りするのは運用上はアリですが証拠金維持率を回復させるのが目的であればNGです。
そのカラクリについてはベベルさんのこちらのブログが詳しいので、損切りに迷ったらぜひご一読ください。
トラリピの維持率は単純な数字では計れないので知識武装をしよう
トラリピの維持率は公式のブログでも書かれている通り、1000%以上あればとりあえず安心です。
維持率を安定させる通貨ペアの組み合わせを工夫して運用している方は、もっともっと低くても全然問題ありません。
なぜなら維持率は単なる目安なので1000%で安心、300%ならあぶないなんていう単純なものではないからです。
わたしのもっとも維持率が低いFX口座はコロナショックの時330%から250%ほどに維持率が下がりましたが余裕をもって放置していました。
逆に1通貨ペアで運用していた口座はコロナ前は700%超えでしたが、コロナショックで維持率がどんどん下がるので危険を感じ多額の入金を行いました。
このように維持率は運用している通貨ペアの中身で変動率が大きく変わりますので、安全な維持率の目安が知りたい方は、お伝えした方法で維持率の安定度を測定しみてください。