
トラリピって本当に儲かる? デメリットはないの?

そんな疑問にお答えします
トラリピにも当然デメリットはあります。
デメリットを良く知っておくと、トラリピを始めるかどうかの判断の材料になったり、運用した後に損失を回避するのに役立ちます。
トラリピは手数料が高い

トラリピやその他すべてのリピート系自動売買では通常のFX口座とは違うスプレッドとスワップが設定されています。
トラリピはスプレッドが広い
この中でスプレッドについては、リピート系自動売買の方が広く設定されており、これは明らかに手数料が高いことを意味しています。
つまりトラリピでは自動で注文を入れてくれる代わりに、その分の手数料をスプレッドという形で回収しているのです。
手動リピートなら手数料の差額はいらない
この手数料が高いと感じる一部の人は手動リピートという方法を使い、広いスプレッドを回避しています。
手動リピートとは、トラリピを模倣した売買を自分自身で1回1回手動で行うことです。
手動リピートは通常のFX口座で行うことができるので、通常のFX取引と同じスプレッドしか取られません。
トラリピはつねに含み損を抱える投資法

レートが下がったら、一定の間隔でどんどん買い下がります。
またはレートが上がったら、どんどん売り上がります。
だからトラリピでは、ほぼ必ず含み損を抱えることになります。
含み損の金額が時には資金の半分以上を超えることもあり、そのタイミングはレートが動きが予想できる人でないとわかりません。

レートが予測できるなら裁量トレードの方が利益が出るね
つまり一旦トラリピをはじめたら大きな含み損を抱える期間がやってくることを覚悟して運用しなければなりません。
このことをよく知らない人がトラリピをはじめてしまうと、含み損の大きさに驚いてしまいます。
そして、そこで運用をやめてしまうので「トラリピは儲からない」と主張する方が一定数いるのです。
トラリピは長期運用

トラリピは時には大きな含み損をかかえる期間があります。
このため、短期では利益が出ないことの方が圧倒的に多いです。
トラリピはいつ利益が出るかわからない
トラリピではいつ利益が出るかは誰にもわかりません。
時には数年以上もの間、元本の資金を割り込んでしまうこともあります。
くれぐれも余剰資金で
トラリピをはじめる時はずっと手をつける予定のない余剰資金で行うことが大事です。
たとえば、結婚資金、子供の将来の学費、一戸建ての資金など、いつか具体的に利用する予定のある資金は使わないほうが賢明です。
一時的な資金ではじめると損をする可能性大
将来使う見込みのある資金でトラリピをはじめてしまうと、困ったことが起こります。
トラリピはいつ利益が出るかわかりませんので、もしちょうど悪いタイミングで資金が必要になったらどうなるでしょう?
それまでずっとトラリピ投資が順調でも、たまたま資金が入用なタイミングで含み損が大きくなってしまったら結局は損をしてしまいます。
だから、使う予定のない余剰資金でトラリピを行うことがとても大切なのです。
トラリピの良い点、メリット

デメリットばかり書きましたが、トラリピにもたくさんの良い点、メリットがあります。
そのうちの代表的なものを紹介します。
- 勝率が高い
- チャートを読まなくてよい
トラリピは勝率が高い
トラリピはナンピンという戦略を少額で繰り返す戦略です。
ナンピンは決して損失を確定させず耐え続ける投資法と言えます。
つまりトラリピでは損失を確定させないので勝率が高いのです。
トラリピのキモはどれだけ耐え続けることができるかを見極めることにあります。
そして耐え続けられさえすれば、ほぼ確実に利益をあげることができるのです。
トラリピではチャートを読む力がいらない
トラリピではほぼチャートを読む力がいりません。
ほぼと書いたのは最低(もしくは最高)レートだけは想定する必要があるからです。
トラリピでもっとも必要な情報は、レートが〇〇円までは下がらない(上がらない)という1点のみです。
そしてそのレートを基準に設定を組むのです。
でも、もしそのレートを割り込んでしまったらロスカットになり、資金の大半を失ってしまいます。
逆に想定レートの範囲内であれば、レートは上がっても下がっても、次第に利益が積み重なっていきます。
どのようにチャートが動いても稼働をし続けていれば利益が出る、それがトラリピなのです。
トラリピのデメリットを知り運用に役立てよう

トラリピには手数料が高い、常に含み損を抱えている、長期運用が前提となるなどのデメリットがあります。
このデメリットをよく知っておくと、トラリピをはじめるかどうかの判断基準になります。
いざトラリピをはじめて含み損がふくらんだとしたも、そういうものだと理解していれば心に余裕が生まれます。
手数料が高いデメリットについては、手動リピートを選ぶという選択肢もあります。
このようにメリットだけでなく、デメリットを知った上ではじめれば、上手にトラリピと付き合っていくことができるようになるでしょう。